久しぶりにとてもステキな映画を見ました。

「マダム・イン・ニューヨーク」というインド映画です。

まず主演のシュリデヴィさんがとにかく美しくてうっとり。(なんと10頭身の美魔女さん。)

50歳とは思えない若々しさとかわいらしさがあって、とってもチャーミングでした。

日替わりで登場するカラフルできらびやかなサリーも美しくて、これまたうっとり。

食卓を彩るインド料理やキーアイテムの「ラドゥ」というお菓子は本当においしいそうで、見終わった後はインド料理屋さんに直行しました。

インド映画は派手なアクションや歌とダンスが多くて、重たく感じたり、冷めてしまう時があります。

この映画には過剰な演出がなくて、所謂コテコテのボリウッド映画ではありませんでした。

軽やかなストーリーを楽しむ事ができる感動の映画でした。

予告編がかなりネタバレだったので展開やオチは分かっていましたが、途中から号泣でした。

むしろストーリーが分かっていたからこそ先回りしてしまい、おそらく劇場で一番早く泣き始めたかと思います。

感動と言ってもずっしり重たい感動ではなくて、爽やかで清々しい気持ちになるような感動でした。

笑い所もたくさんあって、いっぱい笑っていっぱい泣いて、デトックスできました。

お約束の歌やダンスは散りばめられていましたが、主人公の揺れる気持ちや喜びを代弁していて
、引きこまれました。

私は主人公のような料理上手でお菓子作りが得意な主婦でも、家族に尽くす良妻賢母でもありません。

女性として、語学を学び始めた初心者として、共感できるところが多かったです。

メモしたくなるようなステキな台詞や、身に染みる情景がたくさん出てきて、心にささりました。

自分が嫌になって、自分を取り巻く環境にも不満があって、新しい所に逃げたくなっても、自分が変わって、今の環境の中に幸せを見い出す事の大切さ。

言葉が通じない不安と、覚え始めた文字が読める楽しさと、学ぶ喜び。

家族ゆえの遠慮のない率直な言葉の傷と絆。

夢を諦める凛とした潔さ。

平凡な専業主婦、パートナーとの関係が対等でないと感じる人、家族への不満がたまっている人、コンプレックスを持つ人、プライドを傷つけられ自信をなくした人、新たな一歩を踏み出したい人、語学を学び始めた人、海外旅行に不安がある人ならメッセージを受け取れるはずです。

思いやりのあるパートナーや家族に恵まれ、自立していて、コンプレックスや不満がなくて、語学が堪能で、自分に誇りを持っている自信家の方には共感できないかもしれません。

1時間前にチケットを買いましたがすでにほぼ満席で、前から2列目の観にくい席しか空いていませんでした。

シネスイッチ銀座では毎回立ち見が出るほど大盛況のようです。

上映されている映画館が少ないのはもったいないと思います。

私はインドの料理や民族衣装やアクセサリーや建築物が好きで、一人旅したほどインドという国も人も大好きです。

インドが好きな人はもちろん、そうでもない人にも、インド映画が苦手な人にもお勧めします。

妻を家政婦のように扱う夫や、女性を軽んじている男性や、母親を疎ましく思う子どもに観てほしいです。

多くの人に是非観てほしい映画です☆

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