今日、出勤前に奥さんと下の二人の子供たちが出かけるというので、二階の自室にあるベランダからお見送りしようとサッシを開けた瞬間、『ジ…』という音とも声ともつかないものが耳に入ってきたかと思うと、鼻先をかすめて何かが落ちていった。そして、何事かと視線を落としたおれは「あ、ゴメンゴメン。びっくりした?」
落ちてきたのはセミだった。どうやら、突然姿を現したニンゲンなるものに驚き、足をすべらせた(?)らしい。
足下のセミはジタバタするでもなく、ジッとしている。元気がないのか、はたまた気配を消そうとしているのか…。
当然、捕まえる気もなければ、殺生する気もない。
長い長い間暗い場所で過ごし、やっと明るい場所に出てきてもほんのわずかしか生きられないセミ…。その、ほんの一瞬のような生涯をまっとうしてくれることを願って、そっと室内へと戻ったおれでした。
落ちてきたのはセミだった。どうやら、突然姿を現したニンゲンなるものに驚き、足をすべらせた(?)らしい。
足下のセミはジタバタするでもなく、ジッとしている。元気がないのか、はたまた気配を消そうとしているのか…。
当然、捕まえる気もなければ、殺生する気もない。
長い長い間暗い場所で過ごし、やっと明るい場所に出てきてもほんのわずかしか生きられないセミ…。その、ほんの一瞬のような生涯をまっとうしてくれることを願って、そっと室内へと戻ったおれでした。
