東京新宿・・・・・・
東口・・・
アルタ前・・・
初めて見る、デカイ液晶テレビ・・・
生で見ると迫力があった。
人の波にのまれながらも、絵奈は一生懸命歩いた。
二日前に田舎から出てきて、地元の友達がこっちの大学に通っているから、そこに寝泊りした。
あたしには、将来の夢なんかない・・・・
なにも目的なんかないまま、この都会に来てしまった。
友達はみんな、夢があるのに・・・・
あたしだけ・・・・・
取り残されているような、そんな気持ち・・・・・
この都会で暮らしていけるのか、そんな不安を感じながら、あたしはここにいた。
GUCCIの前・・・・・・
ショウインドウ・・・・・
眺めながらガラス越しに、一人の男・・・
タバコを加えながら、近づいてくる・・・・
あたしの肩をポンと叩いた。
後ろを振り返ると、ニヤニヤしながら煙を噴出す・・・・・
心の中で、「何???この人・・・・・・。恐い。」
あたしは、無視して歩いた。
その時、腕を捕まれた・・・・
手を振り払おうとしたとき、「ねぇ、お水の子??」
「はぁ??」思わず出た言葉・・・・・
そんな言い方をしたのに、話を進めようとする男・・・・・・
「違うのぉぉ??」
「・・・・・・・・・」
「ねぇ・・・・??聞いてる?」
「あっっ・・・違います。」
そう言って、あたしは歩き出した。
「じゃぁ、興味ない?君可愛いから、稼げるよ!!」
あたしは後ろを向いて男に叫んだ・・・・
「やりません!!!!」
そう言って、歩き出した・・・
男は、あたしのカバンに何かを入れた。
「名刺入れといたから・・・やりたくなったら連絡して!!!待ってるよ。」
あたしは、そのまま無視して歩き続けた。
そう・・・・・・・あの時は、あたしがお水をやるなんて、自分でも思ってなかった。