もう45年位前から仲良くおつき合いしている社長さんがいます。
年齢は、もう80歳になっていらっしゃると思います。
知り合った頃は、一代で大きなプラント工事を専門に請け負う会社を築き上げた人で職人さんも2~300人くらい働いていて、自社ビルも持っていたし、全国に保養所も何ヵ所も持っていて、昇竜の勢いを感じさせるような人でした。
営業マンは一人もいないのに大きな仕事を受注してとても忙しい会社でした。
それは、社長の信用と会社の確かな技術力の高さが有ってのものだなと感じていました。
声もでかくて、エネルギーの塊みたいな人ですが、素晴らしい成長を遂げるのには、私が知らないような日々の努力も有ったでしょう。
きっと高市早苗総理のように大勢の人の上に立つ人は、彼女が言うように働いて、働いて、働いて、働いて、働いて というくらいに他の人が真似の出来ないくらい頑張ったんだと思います。
ある時、思う事が有ったのでしょう、その会社で働いていた人達が困らないように全員の面倒をみてから会社の仕事を整理しました。
えっ!どうしたんだろう?勿体ない!と私は思いました。
そして世界一周の船旅に出ました。
もう20年くらい前の事だったと思います。
何ヵ月もの長い旅を終えて戻って来てから、土産話を聞かせて貰いました。
私には、想像した事が無い世界一周の船旅。
船旅ってホテルみたいに宿泊しながら移動しているのだろうと単純に思っていたのですが、一つの大きな街が船の中に有るようなものみたいです。
ワクワクしながら話を聞かせて貰いました。
毎日、いろんなショーが催されていたり、映画館が有ったり、カラオケが楽しめる所が有ったり、床屋さんや美容室も有るし、お医者さんも有るし、レストランや居酒屋もいくつも有ってテニスやプールも有って、全く飽きないようになっているみたいです。
何ヵ月もの長旅なので、船の中で今まで知らない同士の人達が、知り合いになって、親しくなって、中には恋人同士になって、そのまま結婚した人も数組いたそうです。
その船旅で知り合った人達は、私が思うに学校生活を共にした同級生のように友情で結ばれていて、帰国後も何とか会とかいう会を立ち上げて、船を降りた後も頻繁に交流を続けていました。
船の中での生活は、仕事の事を考えたりする事は無くて、お互いに利害関係も無いし、上下関係も無いし、お互いに長い人生を頑張ってきた人同士が、ご褒美の時間を享受しているようで、お互いを尊敬しあっているみたいで、今でも親子や兄弟、親戚よりも、もっと仲良しの一生のお友達みたいにしてお付き合いを続けています。
船に乗っていた人達は、全国から来ていた人達なので、船から降りた後はそれぞれの住んでいる県に散らばったのですが、個人的に会いに行ったりするのではなくて、同級生の仲間が、そのまま会いに行くように、あっち行ったり、こっち行ったりと今でも続けていて親交を深めています。
船旅の素晴らしさは私に語り尽くせない程、沢山聞かせてくれましたが、余程楽しかったのでしょう、その後も2度程、行っていました。
その度に新しくお友達が出来て、今も活発に交流を続けています。
その社長は、今、千葉県へ住まいを移し、山の中で暮らしています。
働き者で、じっとしている事って全然無くて、私は突然お伺いする事が多いのですが、必ず何か作業をやっていたり、近所の人にボランティアをやったりしています。
つい先日も、その社長の所へお伺いさせて貰ったのですが、今、その社長が取り組んでいる事で思う事が有ったので今回のブログの記事に書こうと思いました。
ブログで話したかった内容が横道に逸れてしまい長くなったので、次にまた書きますね。