病院内の売店。
最近のメインのお仕事は、お買い上げのペットボトルの蓋を開け、それを緩めに閉めて袋に入れて差し上げる事だ。
夏までは、今すぐ飲みたい熱中症寸前騒ぎの為、ブリックのストローを外して挿してあげる事だった。(暇な人はコチラ←)
「年取ると、手のチカラが弱ってね~」
気にするといけないと思い、「(貴方だけじゃなく)多くの方がそうおっしゃいますよ~~!」と言うが、男老人は喜ぶが女老人は聞いていない。
しかし数秒後、又何かというと、年取るとね~~!!と、言う。
ちょっと、自分もいつかこうなると思うと怖かった。
ところが、最近この感覚が少しずつ無くなって来た。
弱そうに、終わってるように見える老人を、毎日普通に相手にしているからではなく、彼ら彼女らの目の奥に、若者(アタクチ)を悠然と卓越した強さと優しさがあるように思えて来たからなんだ。。
多分子供の頃は、自然にそう思えてた。
しかし、「大人」になってからは、ただ「弱く」「手を貸して世話しないといけないだけ」 正直そう思ってた。
「おばあちゃんの知恵袋」
とかは別として、病院の売店に来るような、ある程度病がかったご老人たちは、自分も未来こうなるのかな…嫌よいやいや、と見つめていた。
ここでパートを始めて2年。
最近は、その彼らの宇宙の力を超えた力を感じる(笑)。
老人①:アタクチの新年の挨拶が気合入り過ぎたのだろうか、お喜び頂き、お菓子(単価56円くらい)の発注受け。(あんま嬉しくない)
老人②:フラフラと弱弱しく色々と質問して来る。「何時まで何時まで??」
閉店時間を言う、と「弾性ストッキングは何時まで履いてりゃいいのか」。主語が欲しい。帰り際元気に呑気に手を振っている。
老人③:「今年もよろしくお願いします」と機嫌を取れば、「誰にも言うのに今喜んじまったわ!!」とか、言う。
老人④:「医者から杖使えって言われてさ~、ムカつく」
(アタクチ)「まだまだ要らないと思うけどね!」「ダメなんだよ、階段降りる時!」 どっちなんじゃ!
老人➄:自分で届けてくれればいいのに面倒くさい、医者へのドリンクのお買い上げのお預かり管理。「だってアンタのノルマに貢献した」 ノルマなんか無ェ!
こうして、若者(アタクチ)の為に、ほくそ笑みながら天からの贈り物をしてくれる…
なんでしょうあの、キツくて無愛想な裏の、、本当の愛は。。。。。(勘違い?)
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