膵臓癌、ステージIVで、余命宣告をされた約4ヶ月後に死去した父の記録【永眠】のつづきです。
葬儀屋さんがお迎えに来てくれるまでは、姉と父の思い出話をしながら、施設の部屋の片付けや荷物をまとめたりしていました。
施設長に施設の退去日について尋ねると
「荷物を引き上げた日が退去日になるけど、焦らなくても落ち着いてからで大丈夫だからね。」
と言ってくださいました。
今現在、入所待ちの方がいるのかを聞いたところ、コロナの影響もあって長期入院ができず、病院から追い出されるような人は多いらしく、やはり待機している人はいるとのことでした。
ご家族のことを思うと、一段落したらなるべく早く退去しなくては![]()
そうこうしているうちに葬儀屋さんが到着して、父をベッドからストレッチャーへ移して、白い布で包み込んで他の人の目に触れないように車まで運ばれました。
車は、霊柩車ではなく外見は普通のバンなので、施設に入居されている方やご家族の方が目にしても安心です。
車に同乗できるのは1人だけ。
葬儀屋さんと一緒の車に姉が乗り、私はタクシーで後を追いかけることに。
炎天下に職員の方々が外まで出て来てくださり、葬儀屋さんの車が見えなくなるまで、頭を下げて見送ってくださいました。
そんな姿に感謝の気持ちで、胸がいっぱいになりました。
葬儀屋さんでは、どのような葬儀にしたいのか、葬儀場の手配、流れ、火葬場の手配...
昼食をとる時間もなく、次から次へと決めることがいっぱいです。
死亡届は、葬儀屋さんが出してくれるんですね。
家族だけで貸切にできる葬儀場を手配してくれたので、必要なものを取りにいったん帰宅して、ついでに腹ごしらえしました。
夕方には姉家族が到着して、一緒に貸切の葬儀場へ向かいました。
ちょうど湯灌が終わって、納棺式が始まっていました。
施設でエンゼルケアをしていただいたのですが、お風呂に入りたかったのに2週間近く入れなかったので、最期に入らせてあげることにしました。
穏和な表情を浮かべた納棺師さんが、衰弱して痩せ細った父の体が目に触れないように、うっとりするくらい手際よくかつ丁寧に洋服を着替えさせてくれました。
お見送りの洋服は、父がお気に入りのものや普段着で良いとのことで、デイサービスへ行く時用に買ってあげた、ポロシャツを選びました。
全員で順番に父の顔を白い布で拭いてあげて、その後に死化粧をしてくれたのですが、顔色や表情も良くなり、益々穏やかに眠っているようでした。
全員で父を棺桶に運んで、みんなで蓋を閉めて、納棺式が終わりました。
初めて納棺式に参列しましたが、納棺師の方の思いやりのある所作に見惚れ感動したので、参列してとても良かったです。
その後、実家から持参した山の写真や父の絵を飾ったり、お酒が好きだったのでお酒やツマミも御供えをしました。
葬儀場が自由に使用できるので、お通夜代わりに買い出しに行ってそこで飲食しながら、父の若い頃の写真、私たち姉妹の赤ちゃんの頃の写真を見ながら、みんなで思い出話に花を咲かせました。
翌日の葬儀が午後からだったので、ゆったりと良い時間を過ごすことができました。
実家がある街で、花火大会がありました![]()
毎年この時期に帰省して、父と一緒に花火を見ながら飲んでいたですが、コロナで帰省できなかったり、去年は入院していたりで、今年こそはと思っていました。
なので、父の写真と姉と一緒にベランダに出て、一緒に飲んでいるつもりで見ました![]()
アサガオ!?
カラフル!!
色が変わります!!
昔ながらのこの花火が1番好きです。
2箇所で上がります![]()
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