この少年の名は、ショーン。
3歳のときに目の前で母親:レベッカ・モーガンが殺され、それがトラウマになっているらしい。
その母親の殺人事件は未解決。
そこで、リリーとラッシュがショーンに会いに来たというわけだ。
ショーンが事件のことで覚えているのは、「赤と黄色の風船」、「列車」、「ボビーという名前」の3つのみ。
この3つのキーワードを手がかりに、捜査が開始された。
しかし、捜査早々、レベッカ・モーガンはショーンの生まれる4年前に死亡していたことが発覚する。
では、殺された母親はいったい誰なのか?
彼女の本名は、リンダ。
しかし、リンダの解剖記録には、出産経験がない。
それでは、ショーンはいったい誰なのか?
彼は、リンダの指示により、彼女の内縁の夫ヴィクレイクに2歳のときに誘拐された子で、本当の名前は、ボビー・ゴードン。
彼が覚えていた3つ目のキーワードは、皮肉にも彼自身の本名だったのだ。
レベッカを殺害したのは、以前レベッカと浮気をしていた医師:カイル。
家族を持っていた彼は、離婚手続きを申請し、レベッカを列車でワシントンから迎えに来たが、レベッカに拒否され、殺害したのだった。
その彼が持っていた乗車券のケースに描かれていたのが列車の絵だったのだ。
結局、殺人事件はこうして犯人を逮捕することができた。
が、問題は、ショーン。
彼は、窃盗事件では猶予が認められ、釈放されるが、リリーの必死の説得むなしく、事件が解決する前に再度事件を起こし、刑務所に入ることになってしまう。
しかし、リリーが自分自身の悲しい過去を持ち出した説教が聞いたのか、ショーンも素直になり、ボビー・ゴードンとして、本物の家族ゴードン一家と会えることが出来た。
その時に、感謝の意を込めたまなざしでリリーを見つめるショーン。
その視線を返しながら、リリーが視線を上にやると、そこには被害者レベッカの悲しそうな顔。
彼女は誘拐という大罪は犯したものの、ショーンのことを何よりも愛し、それゆえに殺されてしまったのだ。
許されない罪を犯したとはいえ、複雑な思いが頭をよぎった。
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レベッカ役を演じた女性、どこかで見たことあると思ったら、ビバヒルに出演していた。
その時の役名は、ローラ。
ブレンダが大学で上演された「屋根の上のバイオリン弾き」のオーディションを受けたときのライバルだ。
彼女は、スティーブを使って、ブレンダを陥れようとし、結局、彼女自身が精神的に壊れてしまう役柄を演じていた。
その時の面影が今回のコールドケースでも出ていた。
そういえば、今回の事件は1989年。
ビバヒルと同年代のころだからというのもあるのかもしれない。
そして、コールドケース。
今シーズンは残すところ、あと2話になってしまった。
未だにアメリカでは高視聴率を獲得し、放映中であるこの番組。
日本でも続編の放送をしてくれることを期待したい。
また、CSIシリーズと同様にDVD化されることを願ってやまない。
今回のコールドケースは、ある少年が窃盗事件で逮捕されたところから始まる。