気持ちの整理の為に書こうと思い立ちました。ニコニコ

内容はちょっとうだうだです。



よく、「何かを手に入れるには、何かを手放さなければならない」と聞きますが・・・。

これがもし本当なら嫌だし、悲しいことだと思います。


今年は色々な出来事があって。

大変なことの方が多かったけど…でもそのおかげで、

今まで知り合うことのなかったようなタイプの人たちとも

たくさんお友達になれました。


みんなもきっと、色々なものを背負って生きているけど

優しくて明るくて、楽しくて面倒見のいい人たちばっかり。

本当に出会いに恵まれた1年だったなぁ・・・。


と嬉しく思う反面、私が失ったものは何だろうとふと考えてしまいます。



知りたかったことも勉強できたり、行きたかった場所にも行けたり。

これはたぶん、仕事が順調だったら出来なかったことだったので

ある意味良かったかな。


平和に毎日仕事をする環境を失ったかわりに、

そして健康と引き換えに得たもの・・・かもしれない。




それから、突然連絡がとれなくなってしまったMさん。

たくさんの素敵な出会いと引き換えに、

彼もなくしちゃったのかな?


考えないようにしているけど、たまにやっぱり思い出しちゃう。


ウォークマンにMさんがくれた曲が入ったままだから

シャッフルモードにしていたら突然耳に入ってきて。


私は当時知らない曲だったんだけど、切ない歌詞が素敵な曲。

韓国人の友人が多い彼が教えてくれた「会いたい~ポゴシプタ~」。


日本語訳はこんな感じ。↓


「 どんなに待っても 僕は行けないよ

 バカみたいに 泣いている 君の側に
 傷つけてばかりの 僕だと 

 どうして分からずに 待つの? 行ってしまえよ

 会いたい 会いたい こんな自分が 嫌になるほど
 泣きたい 君に跪いて 全部 無かったことに してしまえたら
 狂おしいほど 愛した記憶が 想い出が 君を探しているけれど
 これ以上 愛という言い訳で 君を閉じ込めて置けない

 こんなんじゃダメなんだけど 死ぬほど 会いたいよ

 会いたい 会いたい こんな自分が 嫌になるほど
 信じたい 正しい道なんだと 君のために 去るしかないと


 死ぬほど 忘れたい・・・  」


韓流ドラマ「天国の階段」の主題歌だったそうで

彼がよくカラオケでも歌っていた曲です。


歌詞もメロディーも大好きなので、ウォークマンから消すこともできず

この曲を聞くたびに、今どうしてるのかな~と考えちゃったり。



何も告げられずに連絡がとれなくなってしまったので、

この歌詞のように、もう私とは二度と会わないつもりで名古屋へ帰ったのか

彼の気持ちは分かりません。


「離れても、今まで通りよろしくね」

「またテレビ見ながら長電話しよう」

「仕事が落ち着いたら月一で東京に行くから」

「両親も会いたがってるし、いつでも名古屋においで」


あの言葉はあの時の本心だったのか、嘘だったのか…。

せめてちゃんとお別れしたかったな。


またすぐ会えると思っていたから、伝えていなかったことが沢山あるの。

「ありがとう」も、「大事だよ」も、「私も大好き」も、

ちゃんと彼に言いたかった。


もう、あの着信音を聞くことは出来ないんだね。





お別れ旅行で一晩中語り明かしたこと、もうずいぶん前のような気がします。


他愛もない世間話や、今日会った何気ない出来事、

他の人にはできない相談ごと・・・。


彼にはいつでも話せたし、彼はいつでも親身に聞いてくれた。


毎週末に長電話してたくさんたくさんおしゃべりしたなぁ。

金曜の夜~土曜の朝まで7時間とか(笑)!

その翌日も夜中~朝までしゃべって、二日で13時間とかね!


「こんな相手には後にも先にも、もう出会えない」って

言ってくれたけど、私も同じ気持ちです。


なかなかいないよね、そんな存在。


ありのまま、自然体でいられて、一緒にいると落ち着ける場所。

いくら話しても、またたくさん話したいことが出てくる不思議。


新しくできた素敵な友達のこと、誰よりもMさんに報告したかったなぁ。

それがすごく残念で、寂しいです。




一番感謝してるのは、私の高校時代の友人Yちゃんが

中国留学した時のこと。

当時は中国全土で狂犬病が大流行していて。


日本ではあまり報道されていなかったけれど、死者も沢山出ていた時期で。

もし発症してしまえばほぼ100%亡くなってしまう、

恐ろしい病気だって聞きました。


でも犬と関わらなければ感染する心配はないし、

何より留学をひかえたYちゃんには

予防接種の時間とお金が惜しかったみたい。


彼女は私と友人の必死の説得も聞いてくれず、予防接種を受けないとかたくなで。

説得を続けるうちに出発の時期も近づいてきてしまい、

本当にどうしたら良いかわからなくて。


そこで、Mさんに相談。

彼はずっとだまって真剣に話を聞いてくれて、

そして自分の話をしてくれた。




『 会社の後輩で可愛がってるヤツがいて、そいつが怪しげな宗教にのめりこんでしまった時の話。会社も休みがちになって、友人や家族、慕っていた自分の話も聞かなくなってしまい、自分の貯金どころかご実家のお金までその宗教につぎ込んでしまうようになってしまったんだ。

 

ある日、このままじゃダメだって、その後輩のご家族と一緒に

強引に家に閉じ込めて必死の説得をした。


ご家族も泣きながら説得して。本当にみんな必死に話をした。

やっと後輩の気持ちが動いて

「もうその団体から抜けて、名古屋に帰ります」と言ってくれた。


「荷物だけまとめたい」という彼を送り出し、自分は名古屋に行く為に

新幹線の手配をして東京駅で待った。


でも、翌日の約束の時間になっても後輩は来ない。時間が過ぎても来ない。

連絡してもつながらない。


あわててマンションに行ったら、中はもぬけのカラだった。


その日以来もう10年近く経つけれど、ご家族とも自分とも連絡が取れぬまま。

彼がどうなってしまったか、分からない。


自分は未だに後悔している。

何であの時、後輩がその時不便で困っても、

嫌な顔されてでも、身一つで強引にでも名古屋に連れて

帰らなかったんだろうって。

何であの時家に帰してしまったんだろうって。


だから、きょーこには後悔してほしくない。

本当に彼女のことを考えているなら、嫌われても何でも

後悔しないように行動した方がいいよ。


もしその時嫌われたりケンカしたりしても、彼女を思っての事なら

いつかきっと分かってくれるから。

生きていれば仲直りだってできるよ。 』



その言葉に背中を押されて、私はYちゃんの自宅近くの病院に

片っ端から電話してワクチンがある病院を探し出し、

勝手に予約しました(笑)。


「予防接種を受けてくれなかったら、もう絶交だから!」って

小学生みたいなこと言ったっけ。

Yちゃんも迫力負けして予防接種をちゃんと受けてくれて、

一年後、無事に帰国しました。


あの時のこと、本当に感謝してるよ。

背中を押してくれていありがとう!




もう会えないし、声も聞けないことが残念だけど・・・。

振り返らずに前を向いて進みたい。


Mさんに出会えたこと、楽しい時間を過ごせたこと。

私がMさんの女性恐怖症を克服する手助けに

なっていたということ。

背中を押してもらったこと。

テレビでサッカー中継を見ながらのダラダラ長電話。

学生時代の思い出話。

会社でのMさんのあだ名「マスクマン」に爆笑したこと。

仕事の愚痴を言い合ったこと。

Mさんの怖い話経験談。


「ただ一人の存在で、大事な人」なんて、

素敵な言葉を言ってもらえたこと。


全て私の大事な思い出です。





はぁー、なんかちょっとスッキリした!

・・・かも?べーっだ!