いかに見えないところを見られるかということが他者と差別化をはかるためには大切です。
見えるところは誰もが見ているからです。
誰もが見ないところを見ることによって、周りから抜きん出ることができます。
これは稼ぐという観点でも同じです。
たとえば、モノの原価です。
見えない原価がわかれば、それを自分のサービスにも活かすことができます。
本1冊1000円が高いという人がいます。
『こんな薄っぺらい本がなんで1000円もするんだ。原価なんてたかが知れてるぞ』というのです。
しかし、本というのは紙の束を売っているのではありません。
情報です。
さらにいえば、そこには著者の人生のエキスが凝縮されています。
著者自身が長い人生の中でさんざん転んできた経験が1冊の中に溢れているのです。
それがたった1000円です。
冷静に考えれば『安い』では済まないのです。
価格には必ず理由があります。
一見納得できない価格設定こそ、隠れた原価を見つけるチャンスです。
そこには必ず学びがあります。
見えない原価という存在に気づけると、今度は色々と応用が利きます。
たとえば、女性と食事に行きます。
『なんで男が全額負担しなくちゃいけないんだ。男女平等じゃないのか』という男性の意見があります。
お会計に関してはさまざまな価値観があるので、男性側のおごりが良いのかワリカンが良いのかという議論は抜きにします。
ただ、見えない部分を考えてみると、女性は普段から洋服代や美容代として男性とは比較にならないくらいにお金を使わなければなりません。
デートであれば、そこまでして男性に会いたいと思ってくれているのです。
こんなに嬉しいことはありません。
それに比べたら、食事をご馳走することくらいなんてことはありません。
むしろ喜んで払いたいと思います。
これが見えない原価という考え方です。
見えない原価の理由がわかると、それに関わる人の心理や相手の気持ちというものがよくわかるようになります。
結果、モテるようになるので必然的にお金も稼げるようになるのです。