『倍返し』という言葉が世間を賑わせました。
あれはドラマの世界だからこそ支持されるものであって、リアル社会でそんな姿勢を貫いていれば人に嫌われて痛い目に遭ってしまいます。
しかし、倍返しというスタンスが求められる場面もあります。
それは、相手へ恩返しをするときです。
受けた恩というのは、倍にして返すくらいでようやくトントンになるのです。
人間というのは非常にわがままな生き物で、自分が受けた恩は忘れがちですが、自分がかけた情けに関しては恩を着せようとしてしまいがちです。
つい自己を過大評価し、他者を過小評価してしまうのと似たような感覚です。
自分ではむちゃくちゃに恩を感じているつもりでも、相手は『アイツはなんとも思っていないみたいだな』と腹立たしく感じている可能性があります。
受けた恩は最低でも倍にして返すことで、相手の意識の中でも初めて釣り合いが取れるようになるのです。