巷の書籍やセミナーなどでは、『自分の能力を肯定することが大切です』といわれます。
『自分には才能がある。自分に出来ない訳がない』と自己の能力を容認することが成長するためには大切だというものです。
肯定することから生まれる自信が、更なる成長を促すということです。
一方、『自分の能力を否定することが大切です』ともいわれます。
『自分は大したことがない。あの人たちには一生かかってもかなわない』と自己の能力を否認することが成長するためには大切だというものです。
否定することで謙虚になり、粛々と力をつけることができる姿勢が身に付くというものです。
肯定と否定は、どちらが大切かという議論をするべきものではありません。
どちらも大切なのです。
ポイントは、そのバランスです。
肯定してばかりいてはいけないし、否定してばかりいてもいけません。
この塩梅は、人によって違います。
『自分には才能がある』という勘違いと『自分なんてまだまだ大したことないな』という謙虚さを一体化させた先に、新しいステージが待っているのです。