公園にある古ぼけたカバのアニマルライド。自分の体の治したい部分と同じところを触ると回復すると言われいる。人呼んでリカバリー・カバヒコ。……カバだけに。
進学した途端に成績が落ちてしまった高校生
ママ友にうまく自分の気持ちを言えない主婦
ストレスから来る耳の病気で休職中のウエディングプランナー
駅伝に出たくなくて捻挫をよそおっていたら本当に足が痛くなってしまった小学生
老眼を始めとする加齢による衰えに戸惑う雑誌編集長
新築マンション「アドヴァンス・ヒル」に越してきた住人達が、公園近くにあるクリーニング店のおばあさんに導かれるようにしてカバヒコに触れ、自らの心の傷に気付き、回復・再生して行く物語。
どの住人の悩みにも「わかるわ〜」と思える部分があるので、悩み苦しむ姿には胸が痛くなりますが、カバヒコと出会い、自分の気持ちに向き合うことで周囲の人の気持ちにも気づくことができるようになるのが良いです✨
最終章ではおっ! という転回も!
いつもの青山美智子作品のパターンと言ってしまえばそれまでですが、このパターンは何度味わっても心地よい✨
難しいことは考えたくない! とにかく癒やされたい! という人にオススメ❗
「赤と青とエスキース」と微妙にリンクしているのも嬉しい😄(こういうの大好き❤)