もう紅葉シーズンも終わりかと思いましたが、木津川沿いを走って、パパと南山城の素晴らしいお寺に

行って来ました。

浄瑠璃寺は日本で唯一、九体阿弥陀仏が残っているお寺です。

↑画像はパンフレットよりお借りしました。


お堂のふすまを開けると、九体の阿弥陀様が静かに座っておられました!

「圧巻」というか、なんというか、言葉が出ませんでした・・・



平安末期の末法の世に、 なんとかあの世(彼岸)では極楽浄土に行きたいと願った人々は、

こうしてたくさんの仏様を作って祈ったのでしょう。

あの世へ行くにも段階が9つあるというので、九体の阿弥陀仏。

奈良時代までの仏像は、一木造と呼ばれ、1本の丸太から彫りだされるのが一般的でしたが、

平安末期には、阿弥陀様の需要が急激に増えて、仏像の工房では仏様の規格を統一し、

体は体、頭は頭、手は手、というようにパーツごとに分業で作られ、あとで組み合わせるようにして、

大量生産ができるようにシステム化されました。

それを寄木造(よせぎづくり)と言い、この方式を編み出したのが定朝(じょうちょう)さんです。

定朝様と呼ばれる仏像は、当時の大流行となりました。

宇治の平等院の阿弥陀如来像も定朝様の代表的な仏像です。



真ん中の阿弥陀如来中尊像の前に座って手を合わせたら、仏様の優しい目と私の目が合いました。

「何も心配いらないよ。信じて前に進みなさい。」

と言って下さってるね、とパパと話しました。。。

仏様に手を合わせて、涙が出たのは初めてでした。

実は、少し落ち込むことがあったのですが、この九体阿弥陀仏様と同じ空間に身を置いて、

心静かに手を合わせたら、不思議と心が軽くなって、頭もスッキリしたように感じました。



もうおひと方、ずっとお会いしたいなあと思っていた方に思いがけずお会いすることができたんです。

秘仏・吉祥天女像。

 
↑画像はJRの旅案内のページよりお借りしました。

初めてお目にかかったのは、白洲正子さんのご本で。

あまりの美しさにいっぺんにファンになってしまったほど

秘仏なので、開扉日が年に3回しかないのに、ラッキーにもお目にかかれました

本物は、もっともっと美人で、頬はうっすらピンク色、指先も繊細で衣も美しくて・・・♪

五穀豊穣・天下泰平の女神様にふさわしい、豊かな女神様です。



お外に出ると、お堂の前には池があり、池を挟んで三重塔が。

 
 九体阿弥陀如来のおられる本堂が彼岸、三重塔のある方が此岸(しがん)。

 
 
紅葉は本当におしまいの時期でしたが、きっと季節季節で美しい景色を見せてくれるでしょうね~。

雪の浄瑠璃寺も見てみたいな、と思いました^^

参道ではこんな風に自家製お漬物を売ってました。

 
 瓶の中に100円玉をぽとん!

全種類買ってしまいました!おいしかった~♪



南山城、人も少なくて、素敵なお寺がたくさんあって、大好きな地域です♪


 
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