ごめんなさい。
お母さん、ごめんなさい。
“ずっと一緒にいようね”って約束したのに…

私の名前は “マコ”
先週、交通事故で死んでしまった。
今はお化けの世界で暮らしてる。

私が死んでから、
お母さんは毎日、自分を責めて泣いてる。

お母さんには私しかいないのに…
もっとそばにいたかったのに…

お母さんに会いたい。
会って、“心配しないで”って伝えたい。
お母さんに会いたい！

…あれ？
向こうに家が見える…
なんだろう？

　コンコン（扉をたたく音）

「やぁ、マコ。
　待っていたよ。」

「…あなたは？
　どうして私の名前を？」

「私は、夢の配達人。
　君のことなら、なんでも知っている。
　さぁ、今日はどんな夢を旅したい？」

「夢？
　…私、お母さんに会いたい。
　もう一度、人間の世界に戻って、
　お母さんに伝えたいことがあるの！」

「そうか。よし、わかった。
　目を閉じてごらん。
　君を夢の世界へ連れていこう。」

「…ホント？」

「あぁ。
　君はそこで、友達に会う。
　話を聞いてもらうといい。」

「うん！」

お母さん、
私、もうすぐ行くから！
待っててね…

～三田祭まで残り８日～

カウントダウンストーリー＃２ ～マコ編～

カウントダウンストーリー＃２　～マコ編～