今日も、だめ。

あなたの周りにはいつだって人が沢山。私、近付けないや…。




あれ?今なら近付けそう? …でも、私なんかじゃあなたのこと理解出来るかな。そうやって目で追うだけだった私。


あなたの存在が気になり出してから6年の月日が経ち、良い出会いや苦い経験も積み重ねながら少しだけ大人になれたような気がしていた。
私、準備が出来たよ。
7月のむせ返るような暑さの夜、私の心は決まっていた。




―ゆず塩ラーメン まろ味 全粒粉入り極細麺
 炙りチャーシュートッピング―

にするってね。



今年6月にオープンした有楽町ルミネストリート。
その一角で今日も行列をなすラーメン店、AFURI。



以前、横浜駅ユーザーだった頃、ずっとその存在が気になりつつもついに行くことがないまま遠方へと越した私。ファーストミーティングから実に6年程の歳月を経ての初訪問である。

列に並びしばらくすると入店を促され、入り口に設置されたタッチパネルで食券を買うスタイル。
カウンター席へ着席し、改めてメニューを見ながら少し待つとゆず塩ラーメンのお出ましだ。




半透明のスープに炙りチャーシューが透けて見える。いざ実食。

うん。 ……………うん!!

うまい!これはうまい!

2口目から旨味が増して私の舌を、心を駆け巡る。麺もうまい。
ラーメンとは儀式。どんぶりと向き合う私は夢中で食べた。


ラーメンはおしゃれな雰囲気だが、接客は大きな声で元気良く出迎え、送り出してくれる。どんなに洗練させたラーメンを提供しようがあくまでも俺達はラーメン屋だ。そんな意気込みすら感じさせる気取らない接客。


ラーメンは地域によって出汁や麺など様々だが、東北の小さなまちで生まれ育った私には、私がこれまで食べてきたラーメンこそがラーメンの味であった。その為、東京の人気店や有名店でラーメンを食べても私が知るラーメンとは方向性が違い過ぎて特段美味しいと思えなかったり、おしゃれなラーメン過ぎてこだわりの盛り付けの結果か何かぬるい、まあ美味しいけど価格が凄く高く感じる、など必ずしも満足度の高いラーメンばかりでは無かった。
そうして私のラーメンとの距離感は開いていった。
だけれどもうそれも過去の話。

富永愛だってラーメン年2縛りを解いたっていうじゃない。
私もね、食べていきますラーメンを。




そして世界は広がる。