エレンタールにも飽きてきたとある朝の回診
「よし、今日の昼から食事とろうか!」
「普通食が食べられるようになったら、退院だからね~☆」
このひと言で、私のハートに火がつきました。
しかし、悪い方向に。
ハートぢゃなくて、お尻に、が正しいかもしれません。
早く退院しなきゃ!
有給休暇も病気休暇も使いきっちゃった!
(転職したばかりで、有給休暇は少ししか残っていませんでした。)
抗がん剤やりながら仕事できるかな?
そもそも、抗がん剤、浅い癌でもやるのかな?
早く仕事戻らなきゃ!
現実逃避で呆けてた頭が一気に大暴走。
当初、仕事には1か月で戻ることになっていました。
入院2週間、退院後療養2週間と予定していたのです。
ボス「1か月なら、現メンバーでなんとかするわー。」
私が抜けたしわ寄せが仲間に・・・。
抗がん剤やるなら、そのしわ寄せも1か月どころではなくなるかもしれないとも考えました。
(わたしの離脱が直接の原因ではないですが、引き金にはなってしまい、年明けにはひとり辞めてしまいました。)
そんなこんなで色んな思いや考えが錯綜して、こともあろうか、
一日でも早く退院したくて、食べることに一生懸命になってしまったのです。
完食できなくても、半分は食べるぞ!と、今になって思うとあり得ないノルマを自分に課しました。
二日置きに、食事の段階が上がっていきます。
重湯⇒重湯⇒三分粥⇒三分粥⇒五分粥・・・・
五分粥の次が、普通食です。
三分粥二日目の朝食後でした。
毎食後に腸を動かすべく散歩することを習慣にしてました。
偶然にも回診前のにばったり遭遇。
「調子はどう?」
「今日はなんか、いまいちです、、、お腹がはってて。」
「便はまだ?ガスは出てる?」
「便はまだ出てないです・・・。ガスは出てますよ~。」
そして朝の回診も同じ報告をして、お昼から酸化マグネシウムが処方されました。
が、時、すでに遅しなのでした・・・。