ずっとワーファリンを飲んでいました。
これは、抗凝固剤の一つで
脳梗塞の再発予防薬です。
けれども
この薬を飲んでいる間は
ビタミンKの摂取を控えなければいけません。
薬の効果を妨げるからです。
ビタミンKというと、あまり聞きなれない栄養素です。
主に緑の濃い葉野菜。
香草類。
納豆。
海藻類。
などに多く含まれています。
これらの食品をなるべく控えたほうがよいのです。
ところがこれらは実は、
すべて私の好物なのでした。
ことごとく。。。です。
ですから、この薬を飲み始めてからというもの、
自分的にはかなり、
食生活の変化を受け入れなければいけませんでした。
私は少し極端なところがあるので、
「ちょっとくらいいいやん」ということがだめなのです。
「だめ」ならきっぱりとだめになってしまいます。
それを崩すと、なし崩しになって
「どうでもいいわ」となってしまうのです。
ですからかなり自分で規制して食事をしてきました。
ここで登場したのが新薬です。
ワーファリンにかわるプラザキサとよばれるもの。
これなら食事制限がいらない。
この記事を一年以上前に読んで
うきうきしたのを覚えています。
でもそのころはまだ認可されていなくて
臨床例も少なく、
何例か死亡例も報告されたようで、
代えてもらえませんでした。
それが今年の4月に認可され、
死亡例はいずれも85歳以上であり、
しかも腎臓機能に問題があったということで
ようやく薬を代えてもらえそうな運びになりました。
前回検診をしていただいた際に
先生の方からその「プラザキサ」の話がでて、内心大喜び。
すぐにでも代えてほしかったけれども、
まああと3か月ほど様子を観ましょう・・・と言われてがっくり。
今回かなり期待して受診しました。
ところが先生は、
「ワーファリンが安定して効いていますね。
きちんと管理できていていいですねえ。
ではこの調子で・・・・」
ちょっちょっと待ってよね、先生。
そりゃワーファリンは効くでしょう。
かなり意識して好物を断っていますから。
それで思わずいいました。
「先生、お薬を代えてください!!!!」
先生はとても驚かれたようす。
こんなにちゃんと効いているのに
なんで代えるんだろうという目をされるので、
もうここは、きっぱりと言いました。
「自分の好きなものを食べたいんです!!!!」
先生は驚きの様子を隠しきれない感じでしたが
それでも私の希望を聞き入れて、
変更してくださいました。
これで、野菜も果物も自由に食べられる。
お茶も飲める。
おにぎりも食べられる。
ラーメンにネギもいれられるし、
マヨネーズも使える。
こんな患者の「些細な」感じって、
お医者さんにはわからないのかなあ。
というわけで、
ゆうべのご飯は
この病気になって以来の
手巻き寿司 でしたよ。ヽ(゜▽、゜)ノ
なんだか
食生活が普通になったら、
もう「後遺症」も軽くなったような気分です。
もちろんこれは 気のせい ですけどね。
でもなんか、
うれしいなあ。o(^▽^)o o(^▽^)o o(^▽^)o