ドラマやけど | mimiのブログ

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脳梗塞から2年半。
後遺症は感覚麻痺。見た目は元気そのものです。
最近少しずつ、元気に過ごせる日が増えていると思います。
30年間続けた仕事を退職して、新しい仕事に挑戦中です。
まだまだ人生これからだ!!!

2月12日にある大文字駅伝の選手を選んだ。
プログラム作成とかいろいろな準備のかんけいがあるのだろう。
こんなに早く選手をきめなければいけない。

おっと、大文字駅伝というのは、
京都市の小学6年生が10人でたすきをつなぐ駅伝競走。
各区で12月に予選会が行われ、上位チームが出場する。
全部で50チームが出場できる。
当日はテレビ放送もあり、
全国的にもめずらしい「公道」を走る駅伝大会である。
本校は今年、がんばって出場権を獲得した。

1年以上学年全体で毎朝練習をしてきた。
たった10分間ほど走るだけ???だけれども、
走り方によれば10ぷんといえどもかなりしんどい。
しかも、自分のタイムを更新しようと思えば
毎日毎日挑戦の日々が続くわけで、
かなり精神的にもしんどいだろうと思う。

1年前に速かった子が、1年後も速いとは限らない。
追い上げたほうはうれしいけれども、
抜かれたほうは悔しい気持ちでいっぱいだろう。
どんなに努力してきて、自己ベストを更新していたとしても
やはり最終的に「選手」に選ばれなければ
くやしく悲しい気持ちになるだろう。

その攻防を「ドラマ」と呼ぶのかもしれないが
子どもたちの気持ちがわかるだけに
選ぶほうはとてもつらい。
しかし、「競走」ということも教育には必要であり、
体育的な競技に勝ち負けは必要である。
プレッシャーに耐えて、頑張りぬく強さを育てることも
一つの教育である。

「みんなちがってみんないい」という言葉は
素敵な言葉かもしれないけれど
一つ間違えば、なんでもOKになってしまう。
また、
「NO1にならなくてもいい、ぼくだけ特別なonly one」
という言葉も危険?である。

こういう言葉の意味するところはよくわかるが
「切磋琢磨」も必要だし、
「勝負」も必要である。
「がんばったから、それで悔いはない」というのも、うそくさい。
がんばったら結果がほしいだろう。

こんなことをあれこれ悩みながら
結局選手決めをしなければいけない
つらい2日間が終わった。

残念ながら選ばれなかった子どもたちも、
自己ベストをめざして、これからもがんばってほしい。
本当はそれが生涯運動を続ける基本になるだろう。
選ばれた子は、自分の立場を理解して、
みんなの悔しさと期待を背負って
それにつぶされることなく
走りきってほしい