ふりかえってみた | mimiのブログ

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脳梗塞から2年半。
後遺症は感覚麻痺。見た目は元気そのものです。
最近少しずつ、元気に過ごせる日が増えていると思います。
30年間続けた仕事を退職して、新しい仕事に挑戦中です。
まだまだ人生これからだ!!!

 これまで何となく見る気になれなかった、フィリピン・セブでの病院生活の写真を振り返ってみました。私が知らない間に夫がいろいろ残してくれていました。当時私は写真なんて撮る気にならないし、こんなこと残したくもないと思っていましたが、やはり振り返りたくなる時がきました。私に嫌な顔をされながら、また、私の知らないうちに、記録を残してくれた夫に感謝です。

 入院していた「chong hua hospital」  セブでは一番か二番に大きい病院だそうです。病室は個室で、シャワーもトイレもついていて、なんだかホテルにいる気分でした。ざんねんながらバスタブがなく、さらに、シャワーからは水しかでませんでした。フィリピンでは、高級なホテルでないと「温水シャワー」はありません。お湯を使う習慣がないからです。フィリピンの人は、水のシャワーが当り前なのです。

 これは私にとってはいささか苦痛でしたが、フィリピンの事情も習慣も知っていたし、ダイビングをしていたこともあって、水を浴びることにはまあまあ慣れていましたので、大丈夫でした。けれども夫にとっては、たいへん苦痛だったようでした。きっと一緒に暮らした?40日間の病院生活の中で、かなりいやだった経験の部類に入るのではないでしょうか。
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食事はボリュームがあって、食欲のない時期はとても食べきれませんでした。夫に私の分を食べてもらって、りんごやなしなどの果物ばかり食べていました。

フィリピン料理は好きだったのですが、最初体調の悪かったころは「独特のにおい」が気になって食べられませんでした。これは、フィリピンにいる日本の友達などが以前から「においがいやだ」と言っていて、私には理解できなかったことでしたが、今回初めてそれを感じました。うめぼしとごはんが懐かしかったし、日本にいるころにはあまり好きではなかった味噌汁がほしくてたまりませんでした。この状態はしばらく続きましたが、やがて少しずつ元気になるにつれて、また以前と同様に、「におい」などは、まったく気にならなくなりました。

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左は入院して5日目。まだ点滴をしているころです。食事を前にしても、ほとんど食べられませんでした。右は12日目。リハビリをし始めているころです。こうして比べてみると、食事がとれなかった期間に、かなりやせてしまったような気がします。


 写真を見ていると、少しずつ当時のことがよみがえってきます。でもそのころは今のような感覚麻痺はあまり感じていませんでした。しびれるような感じはあったし、左半身には「スポンジ」が入っているようなところがあちこちにあって、触っても自分の体ではないような感じがしていました。感覚麻痺や異常を強く感じるようになったのは、日本に帰って退院してからのように思います。そのかわり、「スポンジ」感はあまりなくなりました。それはよくなっているということなのかもしれません。感じなかった状態から、「嫌な感じ」がするようになったのですから。

 それに、写真を見ようという気持ちになれたということも、だんだん良くなってきたということだと思います。「嫌な経験」を受け入れようという気持ちになってきたのでしょう。きっと、昨日無事に修学旅行の引率を終えることができて、少し生活や仕事に対する自信を取り戻したからだと思います。