2017年11月9日の夕方、
妹から母が入院することになったと連絡が入った。
状態がかなり悪く、すぐに来て欲しいと。
4ヶ月の息子を抱え、すぐに病院に向かった。
病院に着くと、母は処置中のため、すぐには会えず、
まず、先生からの説明を受けた。
重度の肺炎と貧血、腎不全のため
急変の恐れがあり、
延命処置をするかどうか判断して欲しいと。
私は判断に困った。
母には少しでも長く生きて欲しい。
だけど、呼吸も自力で出来ず、
ただ寝たまま機械に動かされてる状態で生きていて
母の幸せなのだろうか?
こういう判断を私たち家族がしてもいいのか?
母はどうしたいのか?
「延命措置はせずそのまま死なせて欲しい」
以前、そう言っていたのを思い出し、
母の意向を尊重することにした。
母に面会すると、
酸素マスクはしていたが、
いつものように明るく、おしゃべりで笑顔の母がそこにいた。
医師から聞いた病状を感じさせないくらいだった。
母の病気は恐らく、
グッドパスチャー症候群
ではないかと。
自己免疫疾患のひとつで、非常に難しいと。
人は、自分がその状況に陥らないと、
気がつかないものだ。
有限のはずの人生が、
なんだか当たり前のように続くような気になっていた。
後悔して遅いのだ。
今日という日が来て、
愛する人たちと会えることは
当たり前ではなく、
いつか終わりが来る。
だから、今日から
その一瞬一瞬を大切にしたい。