送ってきてもらったはいいけど、ふと帰りの手段はどうなるのかな、と頭をよぎる。
ここがどこかもよくわからない。
まぁ、どうにでもなるか。(今考えると危険すぎますね...)
アキさんがお泊まりバッグを持ってくれる。中に入ると何の変哲もない普通で新めの小綺麗な一軒家。
都会にしては大きめかもしれないけど、田舎出身の身としてはそんなに広く感じない。
玄関続きの廊下を歩く。途中の部屋には特に案内されずに廊下を抜けて、アキさんは正面のドアを開ける。
八畳くらいのダイニングキッチンがあり、その先に仕切りのない畳部屋。広さはDKと同じくらいかな。畳部屋の右側には4枚扉があって、おそらく隣にも部屋があるのだろう。
生活感はあまりないけど、オシャレな造りに壁紙。
この時のために借りているのかな?なんて思った。
畳の部屋には大きめな机があり、上座の小さな椅子に年増な女性が1人。明らかに主催の方だ。2つしかない隣のもう一つの椅子にアキさんが座る。
アキさん「適当に座って〜。」
私「ありがとうございます。」
部屋に入った時に挨拶はした。「こんにちは。」
と。でも誰からも返事はなかった。
そう、無視された。と言うよりは、年増な女性とその方を囲んでいた若めの女性3人との話がかなーり盛り上がっていて眼中にないと言うか...笑
それだけで分かるここにいる人たちの関係性。
かなり親しくて付き合いは長そう。年も離れているのにみんなタメ語。
アキさんも今来たにも関わらず、ずっといたかのように自然に会話に入って大爆笑してる。
うーん。居辛い。
取り敢えず畳なので正座で話を聞く。
若い子の内の1人の仕事先での面白出来事を話しているようだった。
すごい。みんなコミュ力高すぎ...。
話に区切りがつくと年増な女性が私を見る。
「ごめんごめん!話がヒートアップしてさ!これは最後まで突っ走るしかないじゃない。タイミング考えなさいよアキは。」
「俺が悪いのか?!」
「それはそうと、はじめまして。キャットへいらっしゃい!」
この会をキャットと呼ぶことはホームページから何となく察していた。
「私が主催のみのりね。何か困ったことがあったら何でも言ってね。取り敢えず女の子たち、自己紹介して部屋案内してあげてー。」
完全無視されていた訳じゃないとわかり、ホッとする。