約2年ぶりの投稿。
この前観た映画『セッション』について。
原題は「Whiplash」。
同名の曲が作中にも出てくるけど、おそらくドラムを叩くハケが素早く動く様を表しているんだと思う。
何故セッションにしたのかわからないし、邦題を決めるのはとても難しいって言うし責められないけど、私は原題のWhiplashが好きだなぁ。
主人公は音楽学校通うドラマーの少年。
横暴だけど有名な先生に付いて、がむしゃらにドラムを叩き続ける。
先生はスキンヘッドのおっさん。口は悪いし乱暴だし、男版プラダを着た悪魔、もしくはハリウッド版巨人の星か。
そんなスポ根的なお話、かと思いきや。
昔の教え子の死をきっかけに、先生は学校を去り、主人公も学校を去り、ここで新たに友情が芽生えセッションが……
しかし一筋縄ではいかない。
ラスト9分がとにかく最高!
是非一度は観てほしい作品。
私が好きなのは、この映画のテンポが人生そのものだということ。
良いことがあればその分悪いことがあり、人生はそれでも続いていく。
自分も相手も聖人君子ではない。
主人公だって、相手の女の子を酷い言葉で傷つけてしまうこともある。
そんなことも、人生ではあるかもしれない。
「うわー、調子に乗っちゃダメだよ!バチがあたるよ!」
そんな風に言ってしまいたくなる。
人生何もかもうまくいかないよね。
でも最高の瞬間があるからこそ、生きていけるよね。
映画を見終わってそう思ったのでした。
