みみこはレベルがあがった。戦闘力が5ふえた!必殺技を身につけた! | 猫と病気と頭ン中と。

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実家は住宅密集地、とはいえ、少し町から外れると田畑やら山やら自然の多い土地でした。
そんな場所で生まれ育ったにも拘わらず、昆虫や蚯蚓(カタカナにすると嫌悪感が先立つので、すいませんが漢字にて失礼致します)、蜘蛛などがえらい苦手な私。

蟷螂や蝉、蜻蛉や蝶でさえ恐怖の対象であるので、農作業など絶対無理です。

こちらに来てからあまり見掛ける事が無くなったのは良いのですが、遭遇率が下がったが故に、たまに出遭ってしまった時の衝撃度は半端ではありません。

例えば、ある夜。
仕事から帰ってアパートのドアの鍵を開けようとしたら、何故か一匹の蟷螂がドアノブの上におりました。
瞬時に固まってしまい(ホントに怖い時は、声も出ないものですね)、どうする事も出来ずにそれを見つめていたら、気配を感じたのか、それはゆっくり振り向いて私を見、威嚇するように片方の鎌を振り上げました。

……目が合った。

20分は動けないまま見つめ合ったでしょうか。その先の記憶がありません。
最終的には部屋に入れたのですが、後に「そんなもんバッグで払っちゃえばいいじゃん」と
のたまったひとに「そんな事して、自分の方に飛んできたらどうすんの!」と噛みついてしまいました。

そんな私の最大の敵はG様。
木造二階建て集合住宅であるアパートでは、どうやっても侵入を防げません。

今までは、隅っこにいるとそおっと近づいて、G様専用住宅型捕獲キットを2~3個使用し、少しづつ追い詰めてはその中に追い込んで退治する、という消極的方法をもちいていました。
勿論、そんな方法では100%有効とはいきません。

しかし、
昨年の夏前頃、職場でどうしても私が立ち向かわねばならない状態になってしまい、
初めてスプレー式駆除剤を使って、同じく苦手な先輩に
「まだですか?もっと?まだですか~」(半泣き状態)
「まだまだ、動かなくなるまでっ!!もっと近くから!!!」
と的確なアドバイスをいただき、何とか退治する事ができた、という貴重な経験をいたしました。
(死体の処分は先輩がやって下さいました)


そして、今年、つい先日。ついに大人サイズのG様が出現してしまいました。
私は先輩の教えを思い出し、あらかじめ用意してあったスプレー二個でこれでもか、と攻撃をしかけました。

隅っこや家具の間に逃げていく敵。見えなくなってからも、隙間から二刀流で音がしなくなるまで攻撃を止めませんでした。

暫く後、エアコンで空気清浄をしつつ、見えない隙間を灯りで確認したら、屍と化したG様が。

……先輩、どうもありがとうございます。
私、『必殺二刀流・スプレー缶G様退治』を習得できました。


しかし、屍はそのまま。…先輩、どうやったら処分できるでしょうか…。