いまイスラムの人々はラマダン中で絶食をしているので
日が沈むまでは何も食べません
でも日が沈んだら一日食べなかった分をもりもり食べます。
絶食後に食べるご飯をイフターと言うらし~
離陸後すぐにそのイフターがはじまったので、
お客様はもはや半狂乱で
飲み物をくれ、食べ物をくれと押し寄せてきて
みんなを落ち着かせるのが大変だったよ!
あの光景は想像を絶すると思うYo・・・( ̄□ ̄;)
宗教は尊重はしたいけど、
絶食をする事を選んだのは自分自身なんだし
絶食をしていたからって
ルードな態度を取っていいという理由にならないわ!
・・・っとか思っちゃう。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
さて、日帰り便でも盛りだくさんの仕事があるよ。
トレイを配って皆様お待ちかねのお食事~なんですが、
この便のお客様はみんな取る・・・というか盗る
食事のサービスをした後トレイの回収をしたら、
トレイにお皿もコップもナイフもフォークものっていなかった。
どこにやったんですかー!
1人だったら大目にみるけど、
2人も3人も4人も5人もみんな盗っているのであかんやろと思い
「お皿やコップは戻してください!
家に持って帰っては行けません!No!!」
と言ってみんなにカバンの中から出してもらいました。
今日のメニューはカレーみたいなものだったんですが(多分)、
カレーがついたままのお皿をカバンにしまっていた・・・
そっ、そこまで欲しいのならあげたらよかった(・_・;)?
でもこんな図々しい人も
私たち忙しくしている間におばあさんがギャレーに来て、
歯ブラシくれと言うので一本あげたら
「いや、そこに入っている歯ブラシ全部をくれ」と言われたよ。
ダメです
全部はあげれませんと断ったら
あたりを見回して何かもらえそうな物はないか探して、
台に置いてあったビール缶をつかんで持って行かれました。
・・・別にいいけどね(・_・;)
そして私がキャビンで仕事をして戻ってきたら
またそのおばあさんがいて1人でギャレーを物色していた
「マダーーム!
何してるんですか、
ここにある物を勝手に触らないで下さい!
持って行っては駄目ですヾ(▼ヘ▼;)!」
おばあさんはリネン(サービスに使う白い布)を掴んでいた。
お家に持って帰ってテーブルクロスにでもするのですか
私に注意されて「わかってる、わかってる」と言いながら出て行き
その手には機内のコーヒーカップが・・・
もう見て見ぬフリしますた=3
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も~ッと思いながらキャビンでサービスをしていると、
ふと静かーにしているお客様が目につきました。
その男性は手を胸にあてて目を瞑っていました。
寝ているのかと思ったけど眉間にシワがよっているし
何だか気になったので「具合が悪いの?」起こしてと聞くと
ウッ・・・ウッ・・・と何か言ってるけど分からない。
「吐きそうなの?」
「ウッ・・・」
なんかよく分からないがとにかく具合が悪そう。
副班長に連絡してすぐ来てもらったら、
そのうち男性が苦しがってバタンッ( ̄□ ̄;)。
いやー!しっかりしてーーー!!!
このフライトには副班長が3人乗務しており、
頼りになるベテラン副班長が来てくれたのでお任せして
私はデフィブレーター持ってきたり、
言われた物を持ってきたりしただけでした。
アスピリン(確か)で
男性はリカバーしてきてほっと安心・・・
機内で病人が出た際はMedilinkというシステムがあり、
どこにあるのかよく知らないけど地上のメディカルチームが
世界中のどの空の上にいても
Dr.が的確な処置を指示してくれます。
いつも1人か2人は乗ってそうなお医者さんも
パキスタン行きのフライトでは見つからなかったです。
いつもいてくれたら安心なんですけどね
こんな事があったけれど、
キャビンの仕事はギリギリまで皆で走り回って
どうにかこうにか終わらすことができました。
ふー