1,000円カットのQBハウスご存知でしょうか。
しかし今まで行く気は全くなく、
小遣いの少ないサラリーマンが消極的に利用する店だと思ってました。いやな言い方ですみません。
デフレの時に蔓延した何でも「激安、格安」というサービスへの抵抗もありました。
元々2,3週間に一度は散髪をしており、
本当に時間がなくて、週末の朝、近所のQBハウスに行ってみた。
変な感じだったらいつもの美容師さんに直してもらえばいいやと思っていた。
チケットを購入して待つ事10分。
30前後の若い方、丁寧で上手かった。
家を出てから25分で終了。大満足。
しかし、今回の担当者がたまたま当たりだっただけかもしれない。
QBハウスの問題は指名が出来ない事。
次回行ってみたらたまたま同じ担当者、ラッキー。
その次も同じ、俺って持ってる??
その次は、姑息に調整した。
外から覗いて順番を合わせる。ちっちゃい男だ。でも同じ人に切ってもらいたかった。
丸刈りにした時は担当者が休みで、いつもと違う方。
本当にいいのか?と確認してから、
少し長めから始め、段階的に短く切ってくれた。
次回もその方「いつもの者にしますか?」
小声で聞いてくれたけど安心して任せた。
店があまり混んでいない時、
順番的には女性スタッフだったんだけど、その方が「ちょっと待って下さいね」っていつもの方につないでくれた。
「よくいらっしゃいますね」みたいな感じで、すごく感じのいい方だった。
そして前回、先に切り終えたスタッフの方が、ホウキで髪を掃除しながら私の担当の分も一緒に掃除してうまーく順番を入れ替えた。他のお客さんにわからないように連携をし、順番を調整してくれた。
自分の小ささを恥じた。
指名が出来ない店で、スタッフの方に気を使わせて、最悪だ。
日高屋は社長を観てファンになったが、
QBハウスはスタッフの方からファンになった。
QBハウスには雑多な人がやってくる。
溜池山王はオフィス街と思いきや、
欧米人以外の外国人や小学生も中学生や高齢者も。
そしてマスクをして無機質に映っていたスタッフの方は、高い技術を徹底したオペレーションで安価で提供し、
マニュアルを超えて特別な計らいをしてくれる素晴らしい方々だった。
俺はもはやQBハウス溜池山王店全スタッフの虜だ。
1週間に1回以上のペースで通っている。
次回からはこう言おう、
「気遣い不要、今まですみません、ここにいる皆さんに切って頂く為に私は生まれてきたんです」と
遠藤康志