東京都港区は21日、自衛隊や警察、消防と協力して赤坂御用地近くの建築現場で見つかった不発弾1発を撤去した。現場は東京メトロ赤坂見附駅から西に約400メートルで、付近にはホテルやオフィスビルが立ち並ぶ。周辺住民を避難させ、国道の一部で通行を禁止。都心での大掛かりな作業となった。港区によると、不発弾は9月20日に見つかった。長さ約120センチ、直径約36センチで、第2次大戦中に投下された米軍の焼夷弾とみられる。信管が付いていたが、自衛隊が爆発を防ぐ保護処理を済ませている。区は半径100メートル以内を警戒区域とし、住民ら約200人を対象に、バスを出すなどして希望者を近くの中学校まで避難させた。
近くを走る国道246号の一部も車の通行を禁止した。
撤去作業に当たった自衛隊の担当者は「今回の不発弾は衝撃を受けると爆発する危険があった。処理はスムーズにできた」と話している。〔共同通信〕