子供が小さい頃、友人からシングルマザーは国からのひと月に数万円の手当がもらえると聞きました。離婚してすぐの収入が少ない私は、早速休みをとって市役所へ申請に行ったんです。

 

窓口で、

私「一人親家庭がもらえる手当があると聞いたんですけど」

担当者「なんという手当を申請するんですか?」

私「手当の名前は分からないんですが、もらえるらしいって友人から教えてもらいました」

担当者「なんという手当を申請したいんですか?」

私「えーっと、確か児童手当とかいったものです」

担当者「あなたのお子さんの年齢では該当しません。次の方が並んでいるので、もうよろしいですか。」

私「はい。。。」

 

なんだ、もらえないじゃない。せっかく休んできたのに。

 

シングルマザーは仕事を休むことが、なかなかできません。有給は子供の学校行事に使いたいし、その頃はインターネットがない時代だったので、調べるのは直接出向くか電話で問い合わせるしかありません。

 

毎日が忙しく、そのことをすっかり忘れて1年ほど経った頃、また友人とその話になったら、絶対にもらえるはずだからもう一度聞いてみた方がいいと強く勧められました。

 

今度は電話で問い合わせると、とても丁寧に教えてくれました。子供への手当は2つあって、私が該当するのは児童扶養手当だということでした。

 

一人親家庭で子供が小さく所得が低いと「児童扶養手当」がもらえます。その他に「児童手当」というものもあり、これは一人親家庭に限らず一定の年齢までの子供がいるともらえる手当です。

 

私は2つあることを知りませんでした。それに20年くらい前は5歳までの子供が対象だったので、6歳の私の子供は「児童手当」には該当しなかったんです。

(現在では中学生までが対象のようです)

 

また私は市役所に行きました。なんと前回対応してくれた人と同じ人です。今度は「児童扶養手当の申請にきました」というと、すんなりと手続きをしてくれました。

ただし申請前の1年分の手当ては遡ってはもらえませんでした。

 

50万円近く、もらい損ねました!

すごく腹が立ちました。でも1年も前のことを今更文句言っても、もうどうしようもありません。

 

 

私は正しい情報がある人と、ない人では色々な場面で損をするし、毎日の忙しさに気を取られていないで、もっと早くに電話で確認すれば良かったと思いました。それからはちょっと目に留まった情報は、すぐに調べるようにしています。

 

自分だけではなく、身近にも同じようなことが多くあります。

 

知人が定年を迎え、すぐに再就職して週3日働いていたので「高年齢雇用継続者給付」のことを教えてあげたら、とても喜ばれたことがあります。思いがけずに年に100万円近いお金が入ってきたんですから。それが5年間も続くと500万円ですよね。

 

あんがい国の制度など知らない人が多いんです。テレビや雑誌などメディアで取り上げることも多いですが、他人事で聞いているのかもしれません。

 

「情報の格差は人生に大きく影響する」「気になることは先送りしないですぐに行動する」ということを学びました。私は人から行動力があると言われます。それはこの経験があったのも一つの理由です。

これだけ情報があふれている時代は、その中から自分に必要な情報と必要でない情報を見分けることが大事です。自分だけではなく大事な家族にまで影響があります。

 

誰かが教えてくれるはずだとか、難しいから面倒だからと最初から諦めていては後から後悔します。

 

これからは、みんなと同じようにしていれば安心というわけではありません。大多数の人が流されて生きています。同じことをしているとダメな時代になってきています。

 

質の良い情報を色んな角度から集めて、それを自分の中で吟味して、行動する人に大きなチャンスがやってきます。

 

情報を集めて

行動する

 

良い情報は人からくることが多いです。私も10年前に友人から教えてもらったから、不動産投資を始めることができ会社員を辞めました。たくさん行動して経験したから今があるんです。

 

色んな経験の一つに、危うく300万円騙されそうになった話もありますが、それはまた次の機会に書きます。