平日の昼間、数人しか乗っていないバスの中で、私の後ろの方から30代くらいの女性と

多分その上司の男性の話が聞こえてきました。 

 

スマホを見ていた私は、会話の中に「アパート経営」という単語に反応してしまいました。

 

不動産経営をしているので、日頃からその単語は気になりますね。

 

話の内容はよく分かりませんでしたが、

とても驚いたのは、多分独身の若い女性が不動産経営に興味を持っていたことです。

 

私が不動産経営を始めたのは10年以上前ですが、

その頃はまだネットに収益物件のサイトもなく、関連書籍もあまりなかった時期です。

 

情報を手に入れたくても限られていました。

 

まず業界の専門用語が分からず、必死で書籍を探したり、

不動産会社の人に質問して勉強しました。

 

でも今ではネットで「サラリーマン大家さん」と検索すれば、

ノウハウや広告などたくさん出てきますよね。

                                                                                        

あの頃は、親からアパートを相続している人はいましたが、

私の周りには女性で不動産経営をしている人が誰もいなかったんです。

 

銀行へ融資の相談に行って、対応してくれた年配の男性行員が

最後の一言が今でも忘れません。

 

「若い女性が不動産なんてアブナイものに手を出さず、株でも買ってればいいんだよ」

 

最初はビックリしたのですが腹が立ってきて

そのうちムラムラと闘志が湧いてきました。

 

「絶対に買うぞ!!!」 なんて(笑)

 

 

でもその行員の人が言うことにも一理あります。

 

最近は不労所得を増やすため不動産経営を始めたい

という人も増えてきましたが、アブナイ面もあります。

 

先月、首都圏を中心に女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を

展開する会社が、オーナーに対するサブリース賃料の支払い停止して、

700人以上のオーナーが総額1000億円の被害にあったというニュースがありました。

 

朝日新聞デジタル2018年1月22日付「シェアハウス投資でトラブル続出 家賃支払われず」

 

オーナーには大手企業に勤める会社員や弁護士、医者もいたそうですが、

ただサブリースで賃料保証があり、何も手間がかからないということから

あまりよく調べずに購入を決めた人が多かったそうです。

 

 

情報にも種類があります。

たとえばTVなどで流れている情報は、誰でも知ることができます。

またその情報も、ある一定の人たちに都合の悪い情報は流さず、意図された情報です。

 

ただこういうことがあると「不動産投資はアブナイ」ということになりますが、

実際に不労所得を得ている人もいるのですから、

すべての物事にはメリット・デメリットの両方があります。

 

 

陰陽の法則です。

 

良い物、悪い物との区別ではなく、すべてが陰陽の両方で成り立っています。

 

怖がってばかりで行動しないのは、将来において現状維持どころか、もっと悪くなるでしょう。

 

だから偏った一つの情報だけを信用するのではなく

幅広く集め、その中で自分で判断することが必要になってきます。

 

物事の良い面、悪い面をじっくりと観察してください。

 

自分が納得するまで、急ぐ必要はありません。

情報を集めて納得できた時が、自分のタイミングです。

 

タイミングを見極めるコツもあるのですが、
それはまた次の機会に。