戯言 -95ページ目

どうして?

どうして、神様はあのとき
私を連れて行ってくれなかったのだろう

あのときに、すべてが、終わっていたら

こんな人間にはならずにすんだかもしれないのに


前を向いて、歩いているつもりでも
私の首には、鎖がついていて

少し後ろに歩く、昔の自分が
その鎖をしっかり握っていて、離してくれない

たまに、後ろの自分が立ち止まるから
前に進めなくなる


どうして、神様はあのとき
わたしを許して下さらなかったのだろう

すべて背負って苦しみながら生きることが、私の償いなのだろうか

だとしたら
私は、それを
甘んじて受け入れる他ないのだろう


戯言



ほら、目の前には
まっすぐな道が、続いている

でも、きっとそれは
きっと本当はまっすぐじゃなくて
くねくね、曲がったり
坂道があったり
時には途切れていたり

そのときの自分が超えられるくらいの壁があったり

滑ったり、転んだり
そして誰かが手を差し伸べてくれたり

何が起こるかわからない


私はわがままで
強情で、傲慢で
冷徹で、凶悪

私の中には、入ってきて欲しくない


感情の制御の仕方が
未だによくわからないから

急発進
急ブレーキ

周りを振り切って
一人でダッシュ




でもやっぱり
私の前には道があって

私は一人でそこを歩いてく


多分、時々
どちらを選ぶか迷うだろう

そして一方を進んだとしても
また戻ることもあるだろう

それでもいいじゃない

後ろにも前にも
道はあるのだから


それはいつでも変わらないのだから

鮮やか


戯言


暑い時期の色は
目に鮮やか

空気の重さ
匂い
暖かさ

まぶたを閉じると蘇る


夏よ
また来年会いましょう


出来れば来年は
もう少し成長した自分に会えますように