ミミちゃんがうちに来たのは、2025年1月31日のことです。

保護猫団体のKさんが、ミミちゃんと一緒にキャットフードや猫砂、トイレ、ケージ、玩具などを持ってきてくださいました。そのご厚意には今でも感謝しています。

 

ミミは山口の多頭飼育崩壊の家から保護され、飛行機で上京しました。羽田に到着して、そのまま私の家へ。ある意味では、ここがミミにとって初めての東京の家になりました。

 

ミミは当時1歳くらいのキジトラの女の子です。最初は名前がなく、Kさんに尋ねたら「ぜひ付けてあげてください」と言われました。いろいろ迷った末、呼びやすい「ミミ」に決めました。

 

うちに来たばかりの頃、ミミはとても怖がっていて、最初の一週間はよく夜鳴きをしました。猫を迎えるのは初めてで、しかも軽い睡眠障害を持つ私にとって、その時のミミちゃんは正直あまり可愛く思えませんでした。私が抱いていた理想は、ブリティッシュショートヘアのように顔も体もまん丸で愛らしい猫ちゃんだったからです。

 

Kさんが帰った後、「もしミミちゃんがうんちをしたら、写真を送ってください」とLINEで連絡がありました。そこでトイレをチェックして、砂に柔らかいものができていたので「軟便かな」と思い、写真を送ってみたら、「それはおしっこですよ」と笑われました。その時、初めて猫のおしっこがどんなものなのかを知ったのです。