葬儀屋さんが1時間ほど高速道路を走り、私や弟達が育った場所でもある地元へと帰ってきた父。
車の窓から見慣れた景色が見えてきて
「お父さん、ようやく帰ってこれたね・・・」
と、心の中で語りかけ、どこか落ち着いている自分がいました。
私達の地元は、海に囲まれている場所で、都会すぎず田舎すぎずな中間的な街。
もともと海が大好きだった父は、私が子供の頃から夏になるとよく地元の海へ素潜りに行って、アワビやサザエ、タコなんかをよく獲っていました。
一昨年までは問題なかったようですが、去年の夏は身体がいつもと違って寒くて海には入れなかったらしく、もうその時はすでに癌だったのではないかと本人が言っていました・・・。
こんな形になってしまったけど、馴染みのある地元に父が帰ってこれてよかったです。
葬儀屋さんの事務所に到着し、自宅から来てくれた旦那とも、数分後にそこで合流。
父の遺体が安置されている部屋へ通され、父にお線香をあげました。
父の顔にかかっていた布と身体の布団をめくり、父に触ってみると、身体がドライアイスで処置されている影響なのか、顔はすでに少しひんやりとしていて、もともと褐色気味だった顔色も、数時間前と比べると土色っぽくなっていました。
腕はまだ暖かくて温もりを感じましたが、亡くなる直前まで肌色とピンク色だった手や爪の色は白っぽくなっていて
「あぁ・・・ホントに身体の機能や細胞が徐々に停止していってるんだな・・・」
と、少し切なくなりました。
父をじっくり拝めたところで、遺体が安置されている隣の部屋で葬儀の打合せ。
遺体が安置されている部屋は、遺体が傷まないように冷房をガンガンにかけていたので、打合せの部屋とは大きなアコーディオンカーテンで仕切られていました。
葬儀の打合せには、私、旦那、弟1、弟2の計4人で参加。
喪主は私が務め、葬儀は告別式のみの1日葬でお願いすることにし、お話しを進めていただきました。
まずは葬式の日取りで、お坊さんのスケジュールや火葬場の営業日を考慮しながら友引の日は避けて、6/19(水)に決定。
次は葬儀のプラン決めへ。
葬儀屋さんにもよると思いますが、1日葬のプランの中でも、ベースとなるプランがいくつかあって、祭壇を洋装にするのか和装にするのか、飾る花は造花にするか生け花にするかなど、どういう祭壇にしたいのかによって、値段が大きく変わってきます。
祭壇のデザインを決めるのが、まずはベースとなるようです。
あとはもう細かい部分の選択で
・骨壺のデザイン
・棺のデザイン
・お食事のメニュー
・香典返しの品
・お花
・返礼品
・スタッフの数
・遺影写真のフレームの色
・葬儀の参加予定人数
などを決めていきます。
葬儀まで3日間あったので、その間に変更点などがあれば、18日の午前中までは対応していただけるとのこと。
こういうのって、その場では全部決まらず、一旦家に持ち帰って、考えて決めないといけないことが割とあります。
また、決めても後から色々と疑問点や変更点が結構出てくるもので、結局我が家は電話や対面で3日間毎日打合せさせていただきました(^^;)
20時頃から始まった打合せも、気付けば22時だったので、家が遠い弟達は先に帰らせ、残りの打合せは私と旦那だけで対応しました。
そして、この日は23時近くに打合せは終わり、終電が間に合いそうになかったので、近くのホテルに泊まることにし、遅い夕飯を食べる為デニーズへ。
朝からバタバタでほとんど食べ物を口にしていなかったので、お腹は空いていましたが、気持ち的にあまり食べれませんでした。
ホテルには0時半頃着いて、次の日は旦那の実家へ行きました。