父が亡くなる約1か月前から、葬儀については考え始めていました。
その時は、まだそんなにすぐに亡くなるとは思っていなかったので、気持ち的にはどこか余裕がありました。
以前、父にさらっと葬儀について一応聞いてみたところ、
「子供たち(私と弟2人)がいて、火葬だけしてくれればいいよ。」
「お墓は○○(父の実家のお墓がある地元の名前)のお墓にいれてくれればいい。」
と言っていて、特にこれといって細かい要望はありませんでした。
私の気持ちとしては、火葬だけだとすぐお別れになっちゃって、なんか寂しいなぁ・・・
という気持ちはありつつも、正直予算が厳しかったので、最悪の場合はホントに火葬だけになるかな・・・
と思ったりもして、葬儀はどういう形で執り行うかかなり悩みました。
自分が初めてこういう立場になって、色々調べてみてわかりましたが、人間て生きるのにも死ぬのにもお金がかかるんだなぁと思いました。
死ぬのにもお金がかかるというのは、葬儀だけでなく、どこでどう死ぬのかによっても色々変わってくるんですよね。
まぁそれはいいとして。
まずは、どこで葬儀をしようか考えたところ、都内でやることも考えましたが、やはり地元がいいなぁと思ったので、ネットで調べてみたら地元で評判の良い葬儀屋さんを見つけたので、まずはそちらに見積もりをお願いすることに。
数日後、見積もりの書類が届き確認してみると・・・
思っていたより、値段がかなり高い。
普通に予算オーバー・・・。
一般的な通夜と告別式なんて、とてもじゃないけどできない。
なにより驚いたのが、お坊さんに払うお金が25万もしたこと。
(これは葬儀屋によっても変わる)
戒名をもらうだけで、10万円・・・。
しかも、この金額はあくまでも葬儀屋さんが設定している値段で、特に檀家などになっていない場合の金額です。
父が入る予定のお墓は、父の実家のお墓で檀家になっていたので、その場合はさらに費用がかかるとのこと・・・。
葬式の費用って、葬儀屋さんに払うだけじゃないんですね。
葬式費用の現実を知った瞬間でした。
ここの葬儀屋さんは、ちょっと厳しいかもしれないと思ったので、他も探してみることに。
次に気になったのは、アーバンフューネスと小さなお葬式 でした。
サイトを見てみると、見積もりを出してもらった葬儀屋さんに比べて、同じ形式の葬儀なのに料金が20万以上安かったです。
正確にいうと、上記の2社は葬儀屋ではなく、葬儀屋を手配してくれる仲介業者で、葬儀屋さんが決まるのは対象の人物が亡くなった後でないと決まらないらしいです。
なので、亡くなる前に葬儀屋と事前の打ち合わせとかはできないですが、葬儀の値段は自社(仲介業者)で設定した料金でやってくれるみたいです。
安さの秘密はそこにあるんだなぁ~と納得しました。
ホントに費用を抑えたい人には、良いサービスかもしれません。
私は、亡くなった後でないと葬儀屋さんが決まらないのは、なんだか落ち着かなくて嫌だったので、結局最初に見積もりを出してもらった葬儀屋さんにお願いしようと決めたのが、亡くなる1週間ぐらい前。
いよいよ、父の最期の時が近づいてきて、介護施設のロビーで葬儀屋さんに
「もしかしたら、今日亡くなるかもしれません。一日葬で考えているのですが・・・」
と、連絡を入れたのが、父が亡くなる2時間ぐらい前でした。
そして、先生から臨終を告げられて、すぐに葬儀屋さんに電話しました。
そのあとは、親戚達に父が亡くなったことを連絡し、葬儀屋さんが来るまで待機。
約1時間後に、葬儀屋さんが迎えにきてくれ、高速道路を走って地元へ向かってくれました。
車で走っている間、葬儀屋さんに色々教えていただきながら、お寺さんへ電話して日時の打合せ。
私達の予定、お坊さんの都合、火葬場のスケジュール、友引の日は葬儀しないなど、色々考慮したうえで葬儀の日取りってこうやって決まっていくんだなぁ~って思いました。