「旧約時代においても、神は天の王でした。新約時代と違いはないのでは?」と尋ねられることがある。
新約時代にこの世の王となったのはイエス・キリストである。
イエス・キリストは「人の子」であり、「第二のアダム」である。
イエス・キリストは、人間として、神の法をすべて守り、神の民の身代わりに十字架につかれて、贖いを成し遂げられた。
神が人間にお与えになった使命
神の御心に沿って地を従え、被造物を正しく治め、発展させること
は、イエス・キリストにおいて成就したのである。
アダムができなかったことを身代わりにイエス・キリストが行って、神から報酬をいただき、昇天され、世界の支配者になられた。
つまり、新約世界は「人間に与えられた使命がイエス・キリストによって成就した世界」なのである。
本来アダムとその子孫がやらなければならなかったことを、イエス・キリストが身代わりに行い、成就された。
宿題をすべてやり終えた結果として、イエス・キリストは神によって昇天を許され、神の右の座に座ることができるようになった。
旧約世界と新約世界の違いは「人間が宿題をやったかどうか」の違いである。
われわれは、信仰によってイエス・キリスト族(契約の民)のメンバーになることにより、宿題を終えた存在とみなされるようになる。
われわれも「すべてやるべきことをやったアダム」として、天の栄光の座に着くことができる。
われわれは、天を見上げるときにこう思うべきである。
私も今、天の王座に座っているのだ。イエス・キリストのおかげで支配者の権利を手に入れたのだ。私の功績とは無関係に、ただイエス・キリストの功徳のゆえに、この地位に就けたことを感謝します。
と。
創造の目的は「人間に」被造物を支配させることにあった。
その目的をイエス・キリストは達成された。