【4頁】TOEICで800点以上を取りたいなら、インターネットで『フィナンシャルタイムズ』や『ウォールストリートジャーナル』を読む方が効果的でしょう。しかし、英語で仕事をしなければならないビジネスパーソンには、それよりも英文のIRレポートを読むことをお勧めします。
【67頁】IRレポートを読んで、その中で頻繁に登場する単語や表現、重要と思われる単語、テクニカルタームを見つけたら、ノートやエクセルなどに抜き出しましょう。そして日本語版を参照したり、辞書で意味を調べて書き出し、自分用の「ビジネス英語データベース」を作っていきましょう。
IRには日本語版と英語版があり、どちらも同じ内容なので、日本語を見て英訳する英作文の練習にもなるなんて、この本を読むまで気付きませんでした。しかも、PDFからテキストをコピー&ペーストをすることができるので、表現集の作成にはもってこいです。
ユニクロ、ファーストリテイリングのアニュアルレポートには、次のようなキャッチコピーが載っていました。
【英語版】
Change the world with great clothes
Redefining the value of clothing.
Delivering truly great clothes to enrich people’s lives.
【日本語版】
良い服は、世界を変える。
私たちは、服に対する価値観を変えていきます。
世界中の人々の生活を豊かにする、
本当に良い服をお届けします。
「redefine」というと「を再定義する」と覚えていますが、「価値観を変える」という表現で使えるんですね。これはメイド・イン・ジャパンの僕にはちょっと思いつきません。
また、「経営成績と財政状態のレビューおよび分析」は、次のような分析で始まります。
【英語版】
During fiscal 2009, ended August 31, market turmoil grew worse as a result of the bankruptcy of Lehman Brothers Holdings, Inc. This dealt a major blow to economies worldwide. As a result, the harsh business environment continued with employment conditions seriously deteriorating in conjunction with shrinking household incomes, which curbed consumption.
The Japanese market continues to shrink due to a demographic shift, which means fewer young consumers--who are major purchasers of apparel--translating into a smaller ratio of disposable income spent on apparel and footwear.
【日本語版】
2009年8月期は、リーマンショックにより加速した金融市場の混乱が、米国のみならず欧州、アジア各国など世界規模で実体経済にも大きな打撃を与え、各国で雇用情勢が著しく悪化すると同時に個人所得が落ち込み、消費者の購買意欲が一層低下するなど引き続き厳しい事業環境となりました。
国内においては、少子高齢化により衣料品の大きな購買層である若年層が減少し、可処分所得に占める衣料品および靴への支出の割合も低下を続けていることから、市場規模の縮小は続いております。
金融市場の混乱、雇用情勢の悪化、個人所得、消費者の購買意欲の低下、少子高齢化、可処分所得、市場規模の縮小といったこうした表現は、リーディングでもライティングでも使えますね。英検1級のライティングには格好の材料になると思います。
IRを英語教材にするというアイディアは、中村澄子先生ならではの目の付け所。evernoteなどを使えば、こうしたレポートや表現のクリップももっと簡単になりますね。
『ビジネス英語はIRレポートで学べ!』は一般の書店にはちょっと見つからなくて、在庫があったとしても語学書ではないところに置いてあるかもしれません。たぶん、アマゾンでの注文が一番早いと思います。
102頁からの「ビジネス英語表現の8つの特徴」はとても参考になります。
ビジネス英語はIRレポートで学べ!/中村 澄子

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