ご訪問ありがとうございます。今回は古代コインの鑑定グレードについてご紹介いたします。
古代コイン
古代・紀元前後の世界で最も古い鋳造コインは、リディア王国(現在のトルコ)で前7世紀に発行されたました。金と銀の合金で琥珀金と呼ばれるエレクトラム貨orリディア金貨が最初と言われています。
金と銀の含有量の割合が難しい事から、後に廃止され別々に作られるようになります。(日本における小判、一分判、二分判、二朱判などは含有量から実はエレクトラム貨です)
種類の多さ
主要とされるのは、古代ローマ、古代ギリシャ、ビザンツ帝国であり、国によっては短期間で使用される金属・デザインが変更し発行した事で、その他の古今東西を含めると、膨大な種類に及びます。
状態の見極めが難しいとされ、現在鑑定を行う会社はNGCのNGC Ancientsという専門部署でしか行われず、鑑定状態の表記についても古代コインは独自表記がされます。まずは画像をご用意。
表記にはグレード・打刻の状態・表面の状態・全体評価で構成されています。
見て頂くのは画像上部の項目です。これまで紹介してきたコインと違う部分にお気づきかと思います。グレードは70段階ではなくアルファベット表記です。
主なアルファベットグレード(グレード・名称・70段階で表した場合の相当数)
Gem MS(Gem Mint State) 65-70 (トップグレード)
Ch MS (Choice Mint State)63-64
MS (Mint State)60-62
Ch AU (Choice About Uncirculated)55-59
AU (About Uncirculated)(準未使用)50-54
Ch XF (Choice Extremely Fine)45‐49
XF (Extremely Fine)(極美品)40‐44
Ch VF (Choice Very Fine)30-35
VF (Very Fine)(美品)20-25
その下に打刻の状態(Strke)・表面状態(Surfacs)が5段階で数字が高いほど価値が上がります。
打刻に関して
・正確に中心に打刻・全体的に均一・ひび割れなどから評価付け。
表面状態
・光沢具合・腐食の有無・凹凸具合・汚れ・擦り傷や細かな線傷・人工的に後から加工の有無で評価付け
古代銀貨の特徴として銀メッキ加工
鋳造工程の一環として、表面に銀メッキを施し、この銀メッキが残っているかも評価の対象に加わります。
画像の部分で説明しますと以下になります。
画像左上に品名・詳細情報
画像右上AU・・・About Uncirculated (準未使用 )
Strke・・・4/5 Surfacs・・・4/5 全体評価がある場合画像2枚目のfull crest・Fine Style等の全体評価で更に価値が上がり、準未使用で状態も高いコインとなります。
★マーク
2001年以降に鑑定された物には★が付く鑑定品もございます。コインの特定箇所が非常に優れている場合に付けられる物でグレード評価自体には影響がございません。
注意点
古代コインの場合グレード表記にPRとありますとPoor(粗悪品)の事になりますので見た目で判断できますがご注意ください。
価格傾向
古代コインは収集するだけであれば比較的買いやすい部類です。
取引される価格帯として青銅、銅、銀貨など未鑑定でも数千円から数万円単位でも広く取引され、人気の高いものや、金貨などになると数十万円~数百万円になるコインもございます。
資産・投資で検討する場合、アンティークコインの中で扱いが非常に難しいとされています。
コインの真贋が困難
歴史的に重要であり種類も豊富で希少価値もありますが、古代コインは直接触れて確認したい愛好家も多いコインです。ですがそれが仇となり、贋作や後から手を加えたものなどが多数存在しています。この事から収集以外を目的にした場合、未鑑定品というのは大きな危険を伴い、購入しづらく二の足を踏んでしまう部分がございます。
未鑑定品のメリット
・自身の手で直接触れ確認する事が出来る。
・比較的安価で購入する事が出来る。(稀にレアコインだった場合なども)
未鑑定品のデメリット
・真贋の判別が非常に困難
・売却する際に正しい知識がないと難しい。
直接触れながら、コレクションとして真贋問わず楽しんで購入する方もおりますので一概に否定は出来ません。安全策として信頼のおける業者・鑑定品を視野に入れ、売却を検討する場合には、上記の注意点を考慮しつつ注意して購入しましょう。
古代コインは近年NGCで鑑定され、少しずつ一定の相場が出来てきております。しかし種類の多さ・鑑定に持ち込まれにくい点により、未鑑定なコインが数多くあり成長途中の市場だと考えられます。
まとめ
紀元前に作られた事による情報の少なさ、金型は手彫り、人の手で打刻されることによりデザインは同じでも決して同じ物は無く、当時の姿を想い描きながら魅力を感じさせる古代コインは如何でしたでしょうか?
古代コインは不安定な要素もありますが、歴史的価値から愛好家も多く今後の鑑定技術の進歩、鑑定数の増加につれ期待の持てる銘柄だと私は考えます。
今回、デザインや種類について詳しく書けませんでしたが、また折をみて紹介出来ればと思いますので、ご期待頂ければ幸いです。
次回 おぉ ブレネリ!!スイス金貨についてご紹介いたします。最後までお読み頂きありがとうございました!



