悔しいな私。
今の自分は、
結局無力みたいだ。
小さな頃から、
世界の中心ではなく、
いつも隅っこだった。
沢山の願いはあって、
頭の中の世界は無限で、
でもいつも架空のまま。
それでも自分の場所。
生きる術は何とか、
身につけて生きて来た。
この広い地球の今という時代。
進化か退化か分からないが、
私でも生きる場所はできた。
可能性はゼロではなかった。
なぜなら過去の自分には、
ミラクルは起こせたから。
大好きな人の夢を叶える。
そんな一番叶えたい夢を、
まだ叶えられた私がいた。
だからまだ私には、
最後の恋かもと思えた、
宇宙一大切なヒロインに、
もう一度だけならば、
世界の端っこの私でも、
最高の贈り物ができる。
私はまだ信じていたのかも、
この世界の上空には、
神様がまだいることを。
だけど私の生きる世界に、
私の最後の願いを叶える、
神様はいなかったのかも。
生きているだけで丸儲け。
もし私に神様がいるならば、
それが答えだと教えるらしい。
この恋は結ばれなくても、
せめてあと一度だけ、
叶えたかったんだ。
ラストヒロインと決めた、
私の愛しいお姫様に、
大画面の主役を贈る夢を。
それでも私にはもはや、
最後の力はなかったみたい、
結局、私は片想い。
私の人生は五十を超えて、
私の人生にも晩秋が来て、
最後の恋だと感じたから。
もう一度だけ神様に、
せめて恋の成就の代わりに、
最後の奇跡をと願った。
私の人生は片想い。
最初から片想い。
最後まで片想い。
片想いが絶対不幸だとは、
両思いだけが幸せだとは、
思ってはいないけど。
それでもね、神様。
片想いを両思いにしてとは、
願わなかった代わりに、
私の最後で最高のお姫様に、
未来永劫残り続ける、
最後の贈り物をする。
最後の片想いの人に、
最後の贈り物をする、
夢を叶えたかった。
それでもね天上の神様へ。
あなたが私に与えたものが、
もしあるとするならば、
最後だと願った夢を、
あえて叶えなかった理由は、
伝えたかったこととは、
君は僕のラストヒロイン。
人生最後まで残り続ける、
最後の片想いのお姫様。
夢を叶えることができても、
いつしか心から消えていく、
そんな恋の結末ではなく、
夢を叶えられない代わりに、
僕が君を愛しい気持ちは、
これからもずっと消えない。
永遠の片想い、最後の片想い。
ごめんね、僕の愛しいお姫様。
君を最後まで大好きでいます。
2024.2.27深夜
オホーツクのミッキー