初めまして。
ここは私が妄想した小説もどきを書きとめておく部屋です。
文章力も構成力もないド素人が思いつくまま書き留めたものです。
苦手な方はすぐさま回れ右をされて引き返される事をお勧めします。
内容といたしましては基本的に激甘ラブコメ![]()
手垢つきまくりの設定やセリフが満載ですが、それでも良いよ~
と思われる方は是非覗いていってみてくださいね![]()
初めまして。
ここは私が妄想した小説もどきを書きとめておく部屋です。
文章力も構成力もないド素人が思いつくまま書き留めたものです。
苦手な方はすぐさま回れ右をされて引き返される事をお勧めします。
内容といたしましては基本的に激甘ラブコメ![]()
手垢つきまくりの設定やセリフが満載ですが、それでも良いよ~
と思われる方は是非覗いていってみてくださいね![]()
初めまして。
ここは私が妄想した小説もどきを書きとめておく部屋です。
文章力も構成力もないド素人が思いつくまま書き留めたものです。
苦手な方はすぐさま回れ右をされて引き返される事をお勧めします。
内容といたしましては基本的に激甘ラブコメ![]()
手垢つきまくりの設定やセリフが満載ですが、それでも良いよ~
と思われる方は是非覗いていってみてくださいね![]()
6月某日。梅雨真っ盛り。毎日いやになるくらい雨が続いている。
しかし遥は雨が嫌いではない。お気に入りのカラフルな傘をさして歩くのが好きだから。
梅雨ともなると毎日が雨だから、朝、出かけるときに今日はどの傘にしようか?と選ぶのがとても楽しみで仕方がない。
年頃の女の子が、毎朝その日の服を選ぶ時の気持ちに似ている。
今日も朝から雨が降っている。にもかかわらず、遥は浮かない顔をしている。
雨が待ち遠しくて楽しみで仕方がないにも関わらず・・・である。
聖華学園 2年B組の教室
窓の外をぼんやりと眺める遥・・・
『は~るか♪今日も狩野さんがお迎えにいらっしゃるの?
いいな~!私もあんなイケメン執事にお世話してもらいた~い♪』
『狩野さんは私の執事ではないわ!お父様の秘書よ!』
『そんなのどっちでも良いわよ~!イケメンなら何でも~♪』
頬をピンクに染めた友人の 雅 京香 がうっとりとした目で空を仰ぎながら話しかけてき
た。
遥は「はぁ・・・」と小さく溜息をつく。
『あれあれ~?それは何の溜息~?』
『京香ちゃんは幸せそうで良いな~って思ったの。』
『幸せものは遥でしょ!あんなステキな狩野さんを独り占めできて。
さ、帰りましょう。狩野さんがお待ちかねよ~!』
浮かれる友人に、また溜息を落とし小さく独り言を呟いた。
『独り占め・・・・・・・ね・・・』
そうなのだ。遥の憂鬱の原因は、【父の秘書】である狩野誠一郎が車で学園まで迎えに来てしまうことなのだ。
『お嬢様、お帰りなさいませ。』
丁寧にお辞儀をして、黒塗りの車の後部座席のドアを開き遥を車へと誘うその人は、端正な顔立ちに整髪料でキッチリとまとめた髪がとても清潔感あふれる男性だ。
雨が降ると遥を迎えに来るその人は、学園ではちょっとした有名人で、ファンも多い。
『狩野さん・・・お仕事お忙しいのでしょう?私のお迎えなんていいのに・・・』
『大丈夫ですよ。これも私の仕事ですから。』
『・・・・・・・・・・・・・・』
『どうかなさいましたか?』
『ううん・・・今日は父に用事があるの。会社の方へ車を回していただいてもよろしいかしら?それとも、そんなことしたら狩野さんが父に叱られてしまうかしら・・・』
『いえ、大丈夫ですよ。かしこまりました。』
車は自宅ではなく父の会社へと向かい発車した。
永峰CP社長室
『遥!お帰り。学校はどうだったね?』
仕事中にもかかわらず娘の来訪を喜んでいるようだ。
永峰社長は本当に一人娘の遥には甘いのだ。
『えぇ、毎日楽しく過ごしているわ。ただ・・・』
『どうした?何かあったのか?』
顔を曇らせる遥を見て、永峰社長は若干うろたえた様子になった。
遥はそんな父をキッと睨んで見せ、
『いいえ、何もありませんわ。ただお父様、もう狩野さんを私の送迎のためにお使いにならないで』
『どうしてだね?遥が嫌がるから極力避けてはいるが・・・今日のように雨が降ると通学も大変だろう?』
遥のためをと思い自分の秘書を迎えにやらせたというのに、娘はそのことに少なからず腹を立てている様子に永峰社長はとまどってしまう。
『それは大丈夫です。私、雨の中傘をさして歩くのが大好きなんです。だから気にしないでください。それよりも、狩野さんにご迷惑をおかけしてはいけないわ。それでなくても狩野さんはお仕事がお忙しい方なのに・・・』
『・・・・・・・・・・ふむ・・・しかしな、遥・・・』
『お父様!お父様の私情で狩野さんを困らせてはダメです!』
本当にこれが日本を代表する大財閥のリーダーなのか?と疑ってしまうほどに、娘の前では何とも腑抜けてしまう社長である。
そして、そんな父に対して断固とした姿勢で意見する遥・・・こんな二人のやり取りは、誠一郎が秘書としてここに勤めるようになってから目にする日常である。
娘の前では腑抜けてしまうこの社長であるが、しかし、一旦仕事モードになると同一人物とは思えない切れ者なのである。
誠一郎はそんな社長を昔から慕い、尊敬していた。この永峰宗吾の秘書として働ける事を本当に誇りに思っている。
『いえ、お嬢様、大丈夫ですよ。お迎えといっても僅か10分ほどの道のりです。それほど業務への支障はございません。』
そう社長への助け舟を出す誠一郎の方を今度はキッと睨み据え、
『だからです!たった10分ほどで帰れる道のりなのに、わざわざ迎えに来ていただかなくても私なら大丈夫ですから。それよりも、父のわがままを許してはダメです!そこは狩野さんがしっかりしてください!お父様を甘やかしてはダメ!』
『は・・・遥ぁ・・・』
社長はシュンとしてしまう。
この、そんな親と子が入れ替わったようなお説教攻防に、誠一郎は口元のほころびを必死で抑えようとするがどうにもうまく抑えられない。
『本当に困ったお父様!』
そう言いながらプクッと頬を膨らませる遥の横顔を見て、更に狩野の口元がほころぶ。
『狩野・・・』
永峰社長の眉がハの字なり、誠一郎の方へ助けを求めるように顔を向けた。仕事モードの時には想像もできない姿だ。
しかし、そんな社長の事を誠一郎は嫌いではない。寧ろ余計に好感を持ってしまう。
『お嬢様、私がその程度で仕事をこなせなくなるほどの無能だとお思いですか?』
頬を膨らませる遥に向かって爽やかな笑みを向け、少しイタズラっぽく問いかける。
『そ・・・そんな事は思ってはいません。狩野さんはとても優秀な方だとお聞きしています。実際、この父の秘書として業務実績も上げていらっしゃるし・・・』
『そう言っていただけて光栄です。』
『でもね・・・公私を混同するのはどうかと思うのよ・・・他の社員の方の手前もあるでしょ?』
『確かに・・・』
『だからね!もう今後一切、私の送迎はしない!って事で二人には認めていただきたいの。』
頬を高潮させ、必死になって訴える遥。娘の迫力に気おされる社長の事が見ていられない。
『社長、これは社長の方が少々分が悪いとお見受けしますが・・・』
『狩野っ!お前は遥のことが心配ではないのかっ?』
『いえ、私も社長同様にご心配申し上げております。しかしお嬢様が言われるとおり、確かに公私の混同は良くないですね。では・・・』
総一郎は爽やかにニッコリと微笑み遥の方へ顔を向け、そして、社長室入口のドアの上にある壁掛け時計へ視線を移した。
時刻は5時25分を回っている。
『社長、本日はこれ以降のご予定は入っておりません。5時を過ぎていますので、私はこれにて退社させていただきます。』
そう言うと、遥の腰に手を回し、フワッと抱きかかえて部屋を出て行った。
『か・・・狩野ぅぅぅ・・・』
目の前で娘を掻っ攫われ目を白黒させアタフタする社長を尻目に、誠一郎はププッと噴出しそうになるのを必死で押さえながらエレベーターへと向かった。
『ちょっ!狩野さん!!!おろしてっ!おろして下さい!!!』
必死に手足をばたつかせて抵抗する遥。狩野は扉の開いたエレベーターに乗り込み、そっと遥を下へおろした。
『お嬢様、公私混同はダメなんですよね?今はアフターファイブ。勤務時間外ですから、これは私のプライベートですよね。少しお付き合いいただけると嬉しいのですけど・・・』
遥の顔に今にも触れそうな距離でニッコリと微笑む誠一郎がそっと囁きかける。
目の前に端正な顔が近付き慌てる遥。顔だけではなく、その白い腕も、制服のスカートから伸びるすらりとした脚も真っ赤に染まってしまう。
心臓は飛び出しそうなほどドキドキとしてしまっている。
(や・・・やだっ・・・・・・・こんなにドキドキするなんて・・・だって、狩野さんが余りに強引だから・・・こんな、今にも触れそうな距離まで近付いて耳元で囁くから・・・狩野さんがあまりに綺麗な顔してるから・・・・・・いや・・・そうじゃなくて・・・・・・・・・・キャァー・・・・・)
『だって・・・狩野さん・・・さっき、私の送迎は仕事だからって・・・』
『そうですね、さっきは勤務時間中でしたからね。でも、社長同様、あなたの事が心配で仕方ないんですよ。出来ればこれからもお迎えには行きたいのですが。やっぱりダメですか?』
『それはお仕事で?それとも・・・』
『お嬢様はどちらが良いですか?』
誠一郎がイタズラっぽく笑いかける。
遥は、今でも真っ赤な顔が更に赤くなるのが分かり、恥ずかしさのあまり思わず見つめてくる誠一郎から視線を外しこれ以上は無理だと言うほど目いっぱい俯いてしまった。
そんな遥をぎゅっと抱きしめ・・・
『出来れば私は24時間ずっと、あなたを私のものにしたいと思っているのですよ。』
ビックリして顔を上げた遥に、ニッコリ笑いかけてそっと唇を重ねた。
『とりあえず、お嬢様のお気に入りの傘で一緒に歩いてみませんか?ご自宅までお送りします。』
『・・・・・・・・プライベート・・なら・・・喜んで・・・』
誠一郎の顔を見ることさえ恥ずかしく、また真っ赤になってうつむいた遥は、誠一郎にだけ聞こえる小さく震える声で呟いた。
『もちろん。』
遥の返事に笑顔で答え、腰に回した手に力が入る。誠一郎に引き寄せられた遥は、それまで抱きしめられながらも胸の前に手を置き、誠一郎との間に僅かな隙間を作っていたのだが、それさえ払いのけられる勢いで強く抱きしめられた。
エレベーターが1階に到着し扉が静かに開いた。
『お嬢様、お手をどうぞ。』
総一郎は遥に向かってそっと左手を差し出した。遥は真っ赤な顔を更に赤くして右手をそっとその上に乗せた。
そうして二人は、今朝遥がワクワクしながら選んだお気に入りの白地にレモン色の水玉模様の可愛い傘の中に一緒に入って会社をあとにしたのだった。