母親は陽気でポジティブな性格だと思っていた。


普段感じない体の異変に、かかりつけの病院へ
問診が終わると、診察もせずに医師から
告げられたのは「自律神経失調症だと思う」
聞きなれない言葉にピンと来なかった母親
私が小2の出来事だった



私が高学年の頃には外出恐怖症になり、
1人では外出出来ないので、買い物や
ゴミ出し、月に1度の銀行振込等は
私の仕事となった。
参観日や運動会にも来れず、末の弟の
入学受付等は私が母親の代役で済ませた。


朝は起きれない。
だから朝ご飯は出ない…
動き出すのは10時頃で昼寝も当たり前
一日の半分は横になっている状態で
精神的にヤバい時は晩ご飯が作れない

町内のこと、子供のこと、家事など
出来ない事は当たり前…
でも、その点に関して世間体は 全く
気にしないし、子供みたいな発言や行動も
病気だから!と開き直る
「どーせ私の苦しみは誰にも分からない」と
ボヤく

友達からは「あなたのお母さん変な人だね」
「変わった人だね」と言われるようになる。

1番驚いたエピソードは中学生くらいの頃
家族で買い物に出掛けた時のこと
数年ぶりの外出と買い物に浮かれた母は
洋服を選びだしたセータースカート
多分、40分位は経っていて子供にとっては 
かなりの長時間時計
母親の傍を離れて、それぞれが暇潰したり
服に紛れた かくれんぼをしだしたのだが…

ふと母親の姿が見えなくなり、
場所を移動したのだと
探すと店内で大号泣で歩く母ガーン
子供が私を置いていった…どうしたら良いか
分からないという理由でワンワン泣きながら
洋服売場で立ち尽くしていた。
恐ろしいものを見るような目で泣く母を
見ている他の客の顔を見て、怖くなって
傍に行けなかった。

父が泣く母を見つけて、無言で手を引いて
連れ出し私達も後を追った。
父は私達を叱ったりすることは無かった。
自分の母親が怖く、異常な人なんだと認識した
瞬間だった。
母エピソードは多いためあせる

パート2へと続く