鬱の入り口に立っている。

そんな事考えちゃいけない、何を今更と思うけどこんな休みの日でさえ、沈んだ気分でいる。

全て投げ出してしまいたい。
でも、それが出来ないのは私以外の命があるから。
寝たきりの母。
そして12歳になる犬。

母は寝たきりでもう殆ど喋らないけど、時々笑顔をくれる。
私の動きを目で追う時もある。
まだ私の事は分かっている。
そんな母を悲しませるワケにはいかない。

そして犬も同じ。
今まで、どんな時も私を信じてくれた。
私を慰めてくれた。
いつも笑顔をくれた。
彼(犬)を裏切ってはいけない。
悲しませてはいけない。

私に任された二つの命が鬱の入り口で留まっていられる唯一の救いなのかもしれない。