15分くらいして返事がきました
「ちょっと待ってて
今から行くわ」
返事を見た私はまず鏡を見ました。
やばい。
やばい。
とうとうこの太った姿を見られるんや。
会いたくない。見られたくない。
でももう逃げれない。
70kgの娘をどう思うやろう。
70kgの私を気持ち悪がれへんかな。
こんなことを考えながら待っていました。
セーターだけでは体型が隠せないから
コートを来て待っていました。
端から見るとおかしい光景だけど
体型が出たままいるくらいなら
ちょっとおかしくても
コートを着ずにはいられませんでした。
ピンポーン
コートを来たままドアを開けて
約2年ぶりにままの顔を見ました。
なにを言っていいのか分からず
とりあえず
ぱぱわ?
と聞いたような気がします。
ぱぱは車で待ってくれていたので
ままと二人で話しました。
ゆっくりゆっくり
言葉を選びながら話して
摂食障害かもしれへん
太ってから人に会うのが嫌で
、、、
これ以上のことは言えませんでした
過食していること
お風呂に入れないこと
憂鬱なこと
全部言えませんでした。
「そんなん全然知らんかったから
無理に出ろなんて言わへんよ
嫌なら出なくていいよ。
今日家帰ってきたら?」
70kgの私をこれ以上長く
見られると思うと苦しくなって
「ううん。今日はいいや」
と断りました。
だいたいはこんな感じで
細かい会話は覚えていません
太った自分を見られているという感情だけ
鮮明に覚えています。
ままは泣きながら話す私の背中を
さすってくれていました。
ままが帰るとき
丸い顔を見られたくなくて
伏し目がちな私が一瞬顔を上げたとき
ままは笑顔でした。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとうございます。
言いたかったのに言えなくて
ドアが閉まった後一人で泣き続けました。