今日は夜中から、強い風が吹いています。


私には、こんな風の強い日にいつも思い出す歌があります。


風が窓を叩くと~♪ と自然に口ずさんでしまう高校生の頃 よく聴いていた歌。


とんぼちゃんの『遠い悲しみ』。


声に優しいという表現があるのなら、

とんぼちゃんの声はとても柔らかくて優しい。


その声で叙情的なこの『遠い悲しみ』を歌われると多感な頃の私の心にはドンピシャで

何回 繰り返してこの歌を聴いたことか。


特に風の強い日に聴くと 歌の世界に入りこむ感じで、レコードを繰り返し聴いたもの。


その頃よく話をしていた大の仲良しの友達と、一晩中この歌を繰り返し聴きながら話したことも今となっては懐かしい思い出。


その友達とは、いつの間にか連絡が取れなくなって、今はどこにいるかもわからないのだけど

この歌を聴くと多分 思い出してくれているんじゃないかと勝手に思っています。


私の方は、 この歌を聴きながら 一晩中電話で話たことを未だに忘れられません。


何を話したとか内容は覚えていないのだけれど、この歌 本当に良いなって聴きながら話したことは覚えている。

もう今はない実家の部屋の光景も。


あれから随分と年月が経ち、風の強い今朝

『遠い悲しみ』を聴きたくなり

YouTubeで検索しました。


そしたら、とんぼちゃんのデビュー50周年ライブがあり 現在のとんぼちゃんを観ることが出来ました。


とんぼちゃんは、高校の同級生だった伊藤豊昇(いとうとよのぶ)さんと市川義光(いちかわよしみつ)さんという2人がメンバーのフォークデュオ。

1972年に結成、1982年に解散。


2人のニックネームの「とよ」と「よんぼ」を組み合わせて『とんぼちゃん』というグループ名にしたそう。


残念なことにメンバーの「とよ」さんは昨年亡くなったことを知りました。


この50周年ライブは「よんぼ」さんと仲間の方々が一緒にしていました。

今もライブをしていたことを嬉しく思います。


聴いていたら自然に涙が次から次へと溢れてきて、若かりし日を思い出してしまいました。


それと、現在の「よんぼ」さんが歌っていることにも感動していました。


私が風の強い日には必ず思い出す歌を作り出してくれた人たち。

『遠い悲しみ』

作詞   伊藤豊昇さん

作曲 市川義光さん


そんな歌を作ってくれてありがとうございます。


・・・それで、調べていて驚愕だったことが。


この『遠い悲しみ』 初めは、「もうすぐ二十歳」というアルバムの1曲だったみたいで、

その時の歌詞とシングルになった時の歌詞では

大幅に違うことがわかりました。


私が購入したのはシングルのレコード。


アルバムバージョンでは、風が窓をたたくと~♪のところが

夏が窓をたたくと~♪となっています。


アルバムが1975年5月10日

シングルが1975年9月10日なので

シングルになった時に歌詞を変えたことになります。


この歌をシングルにしたことで、私が多分 一生涯 強い風の吹く日に思い出す歌となったと思うと言葉の持つ不思議を思います。


そして、どちらのバージョンも好きなのですが

やはり、風が窓をたたくと~♪がずっと頭に残っているんですよね。


とんぼちゃんの歌は、どの曲も叙情的でその情景が浮かぶような歌が多いと思います。


漫画家の陸奥A子先生もそうですが、多感な少女時代に出会った宝物のような物や人たちや動物や食べ物はきっと人格を形成していくうえで多大な影響を与えてくれたんだなと痛感しています。


そして、いろんな場面で記憶の扉が開き

その頃の自分が思い出されます。


風は今も、時折 窓ガラスを揺らすほど

強く吹いています。


この風のおかげで 懐かしい学生時代の自分の感情を思い出すことが出来ました。


やはり、隠したアメンバー記事を戻そう。


今現在の私がいるから。




昨日の月。丸く見えるけれど本当は



こんな感じ。


今日も良い日になりますように( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆