さて、お久しぶりですが、タイトルの漫画、『俺物語!!』と『惡の華』、どちらも説明するまでもない有名漫画ですよね。
私は美容院は中学時代の友人(男)が近所で美容院を個人経営していて、いつもそこに通ってます。
で、その男も漫画好きで、「(銀魂の)銀さん、かっこいいよねー!」とかそんな話を繰り広げて、まったり漫画を読ませてもらっています。
そこでその美容師兼友人が、「○○(私)、『俺物語!!』読んだ?」と。
「あーあれね、面白いとは聞いてるけど、この歳で別マはないかなと」
的なことを言ったら、キンドル出してきて「読みなよ」的な?
読み始めて、「何~この大和ちゃんって超いい子じゃん!」とか言ってたわけですよ。
ヒロイン、本当にいい子で、ラブラブで、うわ、マジで?くらいの天然いい子ラブ。
で。私が「私もこんなにいい子だったら、こんなラブラブにしてもらえたのかなー(旦那に)」的な発言をぼそっと呟いたら、「いや、○○(私)はあの『人類ギリギリー』って言ってる側でしょ(大和ちゃんの友人が、両津みたいな大和ちゃんの彼氏を陰で悪く言うシーンで、人類ギリギリとか超受ける、と私が爆笑したシーン)」と言われ、少し反抗的になった私は「いや、私、友達の旦那とか彼氏とか、絶対悪く言わないから!」と応戦したのですが。
で、結局(時間的に)3巻最後まで読めなかったのですが、そのあと、その美容師が「俺のコレクション」的に見せてくれた中に『惡の華』が2巻まであって、私は『惡の華』最新刊まで持っているのですよ。
「あっ、『惡の華』!なんで2巻までなの?続き超面白いよ?」
「なんか乗れなくてね~」
と。
私は言いましたね。
「1~2巻で乗れないのはわかるかも!でも、最新刊まで読んでみてよー。超面白いよ!」と。
(アニメは作画崩壊とネットで話題ですがね)
6巻の150ページの見開き、そこまでは口は悪いわ、態度は悪いわ、サディスティックだわ、そんで学校中の嫌われ者の仲村さんが、初めて、初めて、見開きで、
どこへ行っても
私は消えてくれないから
と涙を流すシーンで私ももらい泣きするくらいだったのですよ(ホラ、私基本根暗だから)。
うーん、私は大和ちゃんにはなれないなぁ。むしろ仲村さん側(に共感、あそこまでのことは私には出来ない。ビビりだから。基本、平和主義者だし)なのかなぁ。と。
その後、大和ちゃんの性格の良さは家庭環境がよかったからだよ。仲村さんは5歳の時に両親が離婚って言ってたし!ということで、やっぱり家庭環境は大事だよねーとその美容師と話をまとめたのですが。
大和ちゃんと仲村さん。あなたはどちらが好みですか?
私は改めて、自分は大和ちゃんにはなれない。DNAからして明らかに違う。と思い知らされ、仲村さんの存在感に惹かれるのは自分の中に仲村さん的な要素があるのかもしれない。と、思いました。
若い方はご存じない? 切なすぎる女、白木葉子。
LINEのスタンプに『あしたのジョー』が出たのでつい購入して使ってるうちに、改めて読んでみたくなり、豪華愛蔵版を引っ張り出して来ました。
まぁ、じっくりではなくざっくりと読み返してみたのですが。
いやぁ、若い頃はあまり白木葉子目線で読んだことはなかったのですが…。
なぜか今回は葉子目線で読んでしまいました。
切ない女ですね、葉子。
メーテルよりもはるかに母性愛の強い女だと思います。
初めて会った時から憎まれ口を叩かれ…。
「たかだか十万円ぽっちのことで
うらぎられたからって腹をたてるくらいなら
少年院を慰問して愛を説くなんて
おこがましいまねをするなってんだ!」
とまで言われ、
特にラブリーな展開もないのに、(ここは未だに謎なのですが、葉子は力石を恋愛対象として見ていたのか?)目をかけていた力石を殺され?
終生のライバルを自ら殺してしまったというトラウマから、墜ちていくジョーを陰ながら見守り、葉子独自の手法で(自分が白木ジムの経営者となり、ジョーの野生を取り戻していくような相手をぶつけてきたり…)ジョーを救おうとする。
しかし、いつもふたりの会話は、ビジネスライクに皮肉を言う葉子と、汚い口調で怒鳴りつけるジョー、というような感じがずっと続く。
でも昔は葉子目線では読んではいなかったものの、葉子は好きキャラでした。
ケンカ屋ジョーのカンを取り戻させるため?マレーシアからわざわざ引っ張ってきたハリマオ戦の時。
先にハリマオと対戦して滅茶苦茶にされた選手のセコンドが言ったセリフ。
「ええ? 白木葉子はどこにいるっ
う…う…うらむぜあんたたち…
よくも女の道楽であんな常識はずれのバケモノを仕入れてきて(中略)
そだてあげた東洋ランカーをぶっこわしてくれたなあっ」
幼かった私は純粋にカッコイイと思いました。
「女の道楽で」男社会の中で何かをしでかすということが。
そしてとうとうあの最後のホセ戦…。
ジョーがパンチドランカーであると言うことを伝えに葉子は控え室へ。
必死にジョーを止めようとする葉子。
しかしここへきてもなおジョーは葉子に冷たい。
「あんたがカーロスのことを口にしちゃいけねぇ
あんたにはその資格がねぇ」
とまで言われ…。
そこで運命の告白。
「ここは女のくる場所じゃねぇ」とまで言われ涙を流す葉子。
「おねがい…まってちょうだい」
ここまでされて尽くされているのに、
「ほう…あんたにも涙ってものがあるとは意外だったな」
あくまで冷たいジョー。
とうとう葉子の口から
「すきなのよ 矢吹くん あなたが!」と。
一瞬(というか一コマ)驚くジョー。
だがすぐに素に戻り、
「よしてくれ 女がかるがるしくそんなセリフをはくもんじゃねぇ
じつにやすっぽく見えるぜ」
と。
ここらへんはさすがに昔の私でも葉子に同情してましたね。
おいおい、もうちょっと、せめて乾物屋ののりちゃん位の会話はしてやれよ、と。
そしてあの有名なラスト。
判定の時間、ぼろぼろになったジョーが、リングの上の椅子に座り、段平にグローブを外してくれと。
「葉子は…いるかい」
リング下に駆けつける葉子。
「こ…ここにいるわ 矢吹くん…!」
「このグローブ…もらってくれ
あんたに…もらってほしいんだ…」
グローブを受け取った葉子。
あそこまで冷たくされたからこそ、このグローブを渡される行為が活きてきますね。
過去、どこかで読んだのですが(なんか評論家の?)、この葉子の告白にいちばんビックリしたのはちばてつや氏ではないかと。なんだかうろ覚えですが、葉子がジョーを好きだという設定は原作者から伝えられていなかった?と。そしてちばてつや氏は明らかに乾物屋ののりちゃんをヒロインにするタイプで、むしろ葉子は悪役だと思って描いていたのではないかと。
私の中では尽くす女の筆頭ですね。
切ない女です、白木葉子。
LINEのスタンプに『あしたのジョー』が出たのでつい購入して使ってるうちに、改めて読んでみたくなり、豪華愛蔵版を引っ張り出して来ました。
まぁ、じっくりではなくざっくりと読み返してみたのですが。
いやぁ、若い頃はあまり白木葉子目線で読んだことはなかったのですが…。
なぜか今回は葉子目線で読んでしまいました。
切ない女ですね、葉子。
メーテルよりもはるかに母性愛の強い女だと思います。
初めて会った時から憎まれ口を叩かれ…。
「たかだか十万円ぽっちのことで
うらぎられたからって腹をたてるくらいなら
少年院を慰問して愛を説くなんて
おこがましいまねをするなってんだ!」
とまで言われ、
特にラブリーな展開もないのに、(ここは未だに謎なのですが、葉子は力石を恋愛対象として見ていたのか?)目をかけていた力石を殺され?
終生のライバルを自ら殺してしまったというトラウマから、墜ちていくジョーを陰ながら見守り、葉子独自の手法で(自分が白木ジムの経営者となり、ジョーの野生を取り戻していくような相手をぶつけてきたり…)ジョーを救おうとする。
しかし、いつもふたりの会話は、ビジネスライクに皮肉を言う葉子と、汚い口調で怒鳴りつけるジョー、というような感じがずっと続く。
でも昔は葉子目線では読んではいなかったものの、葉子は好きキャラでした。
ケンカ屋ジョーのカンを取り戻させるため?マレーシアからわざわざ引っ張ってきたハリマオ戦の時。
先にハリマオと対戦して滅茶苦茶にされた選手のセコンドが言ったセリフ。
「ええ? 白木葉子はどこにいるっ
う…う…うらむぜあんたたち…
よくも女の道楽であんな常識はずれのバケモノを仕入れてきて(中略)
そだてあげた東洋ランカーをぶっこわしてくれたなあっ」
幼かった私は純粋にカッコイイと思いました。
「女の道楽で」男社会の中で何かをしでかすということが。
そしてとうとうあの最後のホセ戦…。
ジョーがパンチドランカーであると言うことを伝えに葉子は控え室へ。
必死にジョーを止めようとする葉子。
しかしここへきてもなおジョーは葉子に冷たい。
「あんたがカーロスのことを口にしちゃいけねぇ
あんたにはその資格がねぇ」
とまで言われ…。
そこで運命の告白。
「ここは女のくる場所じゃねぇ」とまで言われ涙を流す葉子。
「おねがい…まってちょうだい」
ここまでされて尽くされているのに、
「ほう…あんたにも涙ってものがあるとは意外だったな」
あくまで冷たいジョー。
とうとう葉子の口から
「すきなのよ 矢吹くん あなたが!」と。
一瞬(というか一コマ)驚くジョー。
だがすぐに素に戻り、
「よしてくれ 女がかるがるしくそんなセリフをはくもんじゃねぇ
じつにやすっぽく見えるぜ」
と。
ここらへんはさすがに昔の私でも葉子に同情してましたね。
おいおい、もうちょっと、せめて乾物屋ののりちゃん位の会話はしてやれよ、と。
そしてあの有名なラスト。
判定の時間、ぼろぼろになったジョーが、リングの上の椅子に座り、段平にグローブを外してくれと。
「葉子は…いるかい」
リング下に駆けつける葉子。
「こ…ここにいるわ 矢吹くん…!」
「このグローブ…もらってくれ
あんたに…もらってほしいんだ…」
グローブを受け取った葉子。
あそこまで冷たくされたからこそ、このグローブを渡される行為が活きてきますね。
過去、どこかで読んだのですが(なんか評論家の?)、この葉子の告白にいちばんビックリしたのはちばてつや氏ではないかと。なんだかうろ覚えですが、葉子がジョーを好きだという設定は原作者から伝えられていなかった?と。そしてちばてつや氏は明らかに乾物屋ののりちゃんをヒロインにするタイプで、むしろ葉子は悪役だと思って描いていたのではないかと。
私の中では尽くす女の筆頭ですね。
切ない女です、白木葉子。
もちろん岡崎京子先生の大ファンな私は初版で買ってますね。
奥付では、初版第1刷の発行日が2003年4月20日になっています。
ほぼ10年ですね。
何かの共時性でしょうか。昨日、じっくりと読み返しました。
岡崎先生の漫画では『リバーズ・エッジ』がいちばん好きだと(自分では)思っていたのですが、漫画の嗜好にも寄る年波が影響しているのか、高校が舞台の『リバーズ・エッジ』より、こちら『へルタースケルター』の方が現在の自分の感性に合ってきたような気がします。
へルタースケルター=Helter Skelter=「狼狽」や「混乱」などを意味する言葉で、原義は「螺旋状の滑り台」(wikiより)。
主人公「りりこ」の精神が、(もちろん肉体も)つんざくような悲鳴をあげて引き裂かれていく様──まさに「螺旋状の滑り台」を転がり堕ちていくような様が、10年前よりもよく理解できたような気がします。
主人公でなくとも、ですが、精神が崩壊していく漫画は好きです。
というのは、余程作者に力量がないとホントにシラケちゃうんですよ。崩壊系は。
=そこが上手く描けているということは、やはり力のある作者ということですから。
結果、面白いわけですよ。
りりこを遠くから冷徹に観察する検事・麻田がいいですね。
(りりこを全身整形した闇の病院の犯罪を追うクールな検事…という役どころでいいのかな?)
彼の様々なセリフはこのストーリィ内における「りりこ」を位置づけるために大変重要かつ詩的で好きです。
のような/ような/ような…
彼女の美しさはイメージのモンタージュだ
つまり我々の欲望そのままってことさ!!
遠くのビルの屋上から、部下と望遠鏡で「闇の整形外科病院」の入り口を覗く麻田。
ほら そこさ
こっそりと ひっそりと
かなしい顔でビルの中へ入ってゆくよ
ぼくは 彼女のこんな 表情は初めてみたよ
次ページ、遠くから麻田が屋上にいるビルの俯瞰、そして透き通るような朝の寒さを思わせるような空…。
初めまして タイガー・リリィ
君の冒険は どこまで行っているのかな?
次ページ、真顔で少し悲しそうな麻田。
そして どこまで 続くのだろう?
ラストの方でのカーテンの中で椅子に座って話すシーンなど、どこかツインピークスを思わせます。
「麻田」と「りりこ」の精神が感応しているようなラストスパート見開きのセリフ回しから、岡崎先生独特のセンスを感じます。
ラスト、メキシコのフリークスショウで後輩モデルに(え? りりこ?)と思わせ…。
タイガー・リリィの奇妙な冒険の旅が始まっていた
しかし それはまた別の機会に
と。
別の機会、本当に待っていますよ、岡崎先生!
ヘルタースケルター (Feelコミックス)/岡崎 京子

¥1,260
Amazon.co.jp
奥付では、初版第1刷の発行日が2003年4月20日になっています。
ほぼ10年ですね。
何かの共時性でしょうか。昨日、じっくりと読み返しました。
岡崎先生の漫画では『リバーズ・エッジ』がいちばん好きだと(自分では)思っていたのですが、漫画の嗜好にも寄る年波が影響しているのか、高校が舞台の『リバーズ・エッジ』より、こちら『へルタースケルター』の方が現在の自分の感性に合ってきたような気がします。
へルタースケルター=Helter Skelter=「狼狽」や「混乱」などを意味する言葉で、原義は「螺旋状の滑り台」(wikiより)。
主人公「りりこ」の精神が、(もちろん肉体も)つんざくような悲鳴をあげて引き裂かれていく様──まさに「螺旋状の滑り台」を転がり堕ちていくような様が、10年前よりもよく理解できたような気がします。
主人公でなくとも、ですが、精神が崩壊していく漫画は好きです。
というのは、余程作者に力量がないとホントにシラケちゃうんですよ。崩壊系は。
=そこが上手く描けているということは、やはり力のある作者ということですから。
結果、面白いわけですよ。
りりこを遠くから冷徹に観察する検事・麻田がいいですね。
(りりこを全身整形した闇の病院の犯罪を追うクールな検事…という役どころでいいのかな?)
彼の様々なセリフはこのストーリィ内における「りりこ」を位置づけるために大変重要かつ詩的で好きです。
のような/ような/ような…
彼女の美しさはイメージのモンタージュだ
つまり我々の欲望そのままってことさ!!
遠くのビルの屋上から、部下と望遠鏡で「闇の整形外科病院」の入り口を覗く麻田。
ほら そこさ
こっそりと ひっそりと
かなしい顔でビルの中へ入ってゆくよ
ぼくは 彼女のこんな 表情は初めてみたよ
次ページ、遠くから麻田が屋上にいるビルの俯瞰、そして透き通るような朝の寒さを思わせるような空…。
初めまして タイガー・リリィ
君の冒険は どこまで行っているのかな?
次ページ、真顔で少し悲しそうな麻田。
そして どこまで 続くのだろう?
ラストの方でのカーテンの中で椅子に座って話すシーンなど、どこかツインピークスを思わせます。
「麻田」と「りりこ」の精神が感応しているようなラストスパート見開きのセリフ回しから、岡崎先生独特のセンスを感じます。
ラスト、メキシコのフリークスショウで後輩モデルに(え? りりこ?)と思わせ…。
タイガー・リリィの奇妙な冒険の旅が始まっていた
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