「土曜日」
私は逃げた。
だって、私では心を動かせないと知っていたから。
あなたと走った時間は、はしたない事含めて、
したたかに確かめた嗜み。
そっと叱咤、きっと嫉妬。
手札を見るのはルール違反だけど、
それでも、あなたの手札には、
何の役が揃っていたのか知りたい。
今はもうどうしようもなくても、
もどかしい程に
戻ってくることを信じたい。
盲目の手さぐり。
盲導犬が欲しい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「月曜日」
太陽を見た後の蝋燭は、
信じられないほど暗い。
なのに真っ暗闇で見るろうそくは、
目を細めるくらいに眩しい。
私は蝋燭を見た。
消えないようにそっと歩み寄れば、
あるいはまだ燃えていたかもしれない。
なのに私は泣いてばかりいた。
蝋が垂れるに任せて涙を流した
こうべを垂れた。
うなだれて、悲しみに浸って、
お風呂に浸かった。
仮病を使った。
怖かったんだ。
私の役で勝てるかどうか。
強い役だとは知っていた。
だけど、あなたに負けるのが怖かった。
万策尽きて蝋燭消えれば、
私には絶望しか残らない。
だから…。
目をつぶって口を噤んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「水曜日」
みんな私を恨んでる。
何故勝負しなかったのかと、
私の小心を責めている。
勝負師の私には彼に挑む義務があった。
だけど私は逃避行。
引き返せなくなるまで放置した。
傷心のヒロイズムに溺れた。
所詮私は何の変哲もないペテン師だ
てっぺんを目指した底辺には、
いつも欺瞞と自慢があった。
嘘
799+1
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「日曜日」
当たり前の終わりの鐘があたりに響く。
耳をふさいだ私にも、その音は聞こえてしまう。
大人しくしていたばかりに、
子供っぽい意地に意固地になり、
せめてプライドだけは守ろうと、
言い訳になる良いワケを探した。
三つ数えても、それは結局見つからない。
もう終わったんだ。
幕引きの後のアンコールは無粋以外の何物でもない。
ほらね、やっぱり私は逃げた。
はったりだけの人間だったんだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「今日」
私にはまだやれることがある。
それは分かってる。
だけど、きっと、絶対、私はそれをしない。
分かっているんだ。お互い傷つくだけだって。
だから最後に言うよ。
あなたにあえて本当に良かった。
相容れない2人が交わった交差点。
一度の邂逅が会合に繋がり
こうして意気投合できたことに。
最後の最後で違ってしまったけど
元々ないはずの出逢いだったのだから。
最初に戻った。
そう、一番最初に。
きっとまたどこかで逢えるよね。
Yさんへ
(A.I.さんへ)
見つかっちゃった?
全てを受け入れたくないけど、
思いを尊重したい。
何があっても味方だよ、今回も。
一緒に頑張ろう!
ひんより
ひんの濡れネズミが晴れトンビ!
...
