昨夜、NHKのある番組で、ベトナム戦争で枯葉剤を浴びた
アメリカ人兵士の子供世代(私たちより少し下くらいかな)の、
障害や補償に関するドキュメンタリー番組を見ました。
(全部見ていないので、テーマは定かではありません)
私たちが想像できる範囲の知的障害や身体的障害を
遥かに超えた、現実とは思えない障害を持って生まれた
子供たち。
農薬は化学兵器だということを、あらためて認識させられました。
戦争から無事に(生きて)帰還した若い兵士たち。
彼らが戦争で追った肉体的・精神的な傷だけでも計り知れないのに
(化学兵器の後遺症による様々な疾病と、PTSDや就労不能といった
目に見えない傷まで)
帰国して愛する人ができて、結婚して子供を儲ける。
そんな、ごく普通のシアワセをやっと手に入れたと思ったら、
・産まれた子供の肋骨が開いていて、内臓が袋のようなものに
入って肋骨の外に出ている。
・排泄機関(膣や肛門)が無い。
・全身どこにも毛が生えてこない。
・外見は普通なのに、調べてみたら子宮が無い。
親となった彼ら(特に母親)は、自分のせいで子供に障害が出たと思い、
自分を責める。
子供が、こんな身体に産んだ母親を責めることもあるでしょう。
枯葉剤の後遺症だとわかるまでの苦しみも計り知れません。
しかし、わかったからと言って、今度は誰を責めればいいんでしょう?
政府や製造メーカーを訴えたところで、健康な身体を手に入れることは
もうできません。
彼らの浴びた枯葉剤の量と、私たちが一生のうちに摂取する農薬や
化学添加物の量。
どの程度の差があるかは全くわかりませんが、少ないから大丈夫と
いうものでないことだけは認識して、日々食べるものにもっと注意や監視を
向ける必要があるんじゃないでしょうか?
そんなことを、あらためて考えさせられる番組でした。