やっとわかりました
半農半×(バツ)じゃなくて、半農半X(エックス)。
- 半農半Xという生き方/塩見 直紀
- ¥1,575
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自給できる程度の農を営みながら、人それぞれの天職
(人それぞれということで、エックスと称されている)を
行いながら生きていく。
いいな~、理想的
読み進めていくうちに、どんどん面白くなっていく。
そんな本でした
押しつけがましくもなく、叱咤激励でもなく、
ただ「僕はこんな方法もあると思いますよ」というような
謙虚な提案のしかた。
日本人の持つ素晴らしい素質“謙虚さ”が感じられる
文章に久しぶりに出会った気がしました。
そして、この本をお勧めしたいと思った訳は、この一節。
問題なのは、「やりたいこと」がほんとうにない、と
気づいたときである。
~中略~
都会には何もかも用意されていて、与えられることに
慣れきっているのも、やりたいことが見つからない一因でもある。
つまり、そのせいで自らが何かを考え出すことができないのだ。
私はこういう人にこそ、「田舎に遊びにきなさい」
「田舎にたまには戻ってきたらどうですか」と声をかけて
あげたい。人、もの、情報があふれたところから、
それらが希薄なところへと、身を置く世界を変えてみれば、
それまで気づかなかったことや、見えなかったものが
鮮明になってくる。
探しものが意外と足元にあったりする。
再三述べたように、田舎は絶好の思索空間である。
~自然の中でふと心によぎる思いを大事にすることである。
この意見には多いに賛成。
都会には何もかも揃っていて、それが当たり前に
なっている人ほど空虚感を抱えている、と常々感じていました。
私自身、できるだけ情報に触れないようにしていても
(新聞は読まない、テレビを観ない、雑誌を読まないなど)
全部をシャットアウトするのは無理に等しい。
観光地もいいけど、農家民泊で農業体験とか、
特に何もしないで山を眺めるとか、そんな時間が
本当はいちばん必要なのかも‥