麿赤兒氏のトークイベント | 東京散歩 * Allons Nous Promener aux Milieux de Tokyo

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こんにちは!
Milieux de la Cultureです。

昨日、こんなイベントに行ってきました。

http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2014/04/memory_and_human_body_3/

舞踏家で俳優の麿赤兒氏と、写真家の橋口譲二氏に、東大表象の小林康夫先生がからむ(!?)という、議論の展開がおよそ読めないという意味で予測不可能なトークショー

三人とも風月堂の常連だったそうで、思い出話で盛り上がってました。
話題は多岐に渡り、とてもまとめられるものではありませんでしたのでここでは割愛しますが、いろんな意味でおもしろかったです。

麿赤兒氏ってもう71歳なんですよね・・・。
お歳をまったく感じさせないパワフルさに圧倒されました。なんといっても身体のラインがとても美しいのです。

前衛舞踏家(舞踊家)に類される人の身体って、造型物としても美しいですけれど、筋肉の繊維一本一本にまで意識がゆきとどいているような繊細さとしなやかさを感じさせるところが素敵ですよね。
麿赤兒氏しかり、田中泯氏しかり。
ちなみに田中泯氏も69歳です。

肉体美というと、今ですと俳優の西島秀俊氏などの名前が挙がりますが、あのタイプのマッチョな身体は堅牢さをイメージさせますよね。彫像のようにそこにとどまっている姿を鑑賞するのにふさわしいからだ、といいますか。「静的な肉体美」ともいえるかもしれません。

一方、麿赤兒氏や田中泯氏の身体というのは、もちろん筋肉はしっかりついているのでマッチョではあるんですけれど、硬さというよりもどこかやわらかさを感じさせます。彫像というよりも、むしろ動くことによって美しさが際立つからだですよね。こちらは「動的な肉体美」といえるかもしれません。

世間的には「おじいちゃん」といわれる方々の、あくなき自己追求と、その顕れとしての肉体美。頭が下がります。

ちなみに、よく知られた話ですが、麿赤兒氏は、俳優・大森南朋氏のお父さんです