健『今わたくしこんな所におるですよ
がさごそ
メルティ『あ～…窮屈だった
メルティ『俗に言う｢ネカフェ｣ってやつね。
健『そうだな
漫喫に入ったのなんてもう10年以上ぶりだな。
※それほどネカフェに縁のない健がどうしてこんな夜中に地元から離れた都心のオフィス街の漫喫にいるのかというと…
健『最悪な事に、ちょうど通勤時間帯に台風が関東を直撃する予報が出ていたからさ
会社のある都心までうちの千葉県からでは電車が全てストップしてしまう。
俺が担当している仕事をできる人が他にいないから這ってでも行かねばならない
仕事が終わったら即帰宅して２時間仮眠をとって、最終電車に乗って会社の最寄り駅まで来たわけだ。
そして朝まで時間を潰していれば、台風が上陸しようが会社には着けるわけだ。
かといって時給で働く契約社員がホテルに泊まったら意味ないンで…
健『ここなわけだな。
しっかし狭いな～
個室なのはいいが、一畳分しかないだろ
頭を何回もぶつけたぞ。
メルティ『私はなかなか快適だけど
健『メルティちゃんのサイズならな。
メルティ『安いんだからぐだぐだ言わないの
健『はい
スミマセン
健『さ～～て…
この狭い部屋で何をしたもんかな。。
メルティ『漫画やパソコン、持ってきたゲーム機とか色々あるでしょ？？
健『これから仕事で一日中パソコンを見つめる事になるから、あまり気が進まないな
メルティ『じゃあ寝れば？
健『こういう所って置き引きがあるンだろ？
鍵も閉まらないし、完全に熟睡するのは危ないだろ
※健は足を伸ばさないと眠れません
メルティ『神経質なだけじゃん
健『ぐっ
返す言葉もない
メルティ『座って目を閉じてるだけでも結構違うもんだよ
健『ん？？
３ＤＳなんか出してどうしたのかい
メルティ『経験値稼ぎ、やっといてあげる。
アンタはゆっくりしてなさい。
健『まじでッッ
やってくれンの？？
それ、凄いありがたいンだけど
じゃあ、ちょっとゆっくりさせてもらおうかな。時間はまだたっぷりとあるしね
しかしメルティちゃんが３ＤＳを持つと大きさがもうノートパソコンだな
ピコピコ…
健『(やってるやってる。なんか可愛いぞ
)
※こうして密室でのメルティとの時間が始まったのだった
～②へ続く～