HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I
2010
デイビッド・イェーツ
ダニエル・ラドクリフ, ルパート・グリント, エマ・ワトソン, ヘレナ・ボナム=カーター, ロビー・コルトレーン, トム・フェルトン
予告トレーラー
http://www.rottentomatoes.com/m/harry_potter_and_the_deathly_hallows_part_i/trailers/
ハリーポッターシリーズ、最終章にして2部構成のパート1。
前評判を裏切らないシリーズ最高峰と言えるスケールに感動しました。
ダンブルドアから託された使命を果たすべく、ヴォルデモートに打ち勝つ手がかりともなりうる“分霊箱”を見つけ出し、破壊するための旅に出たハリーとロン、ハーマイオニーの主人公3人。ダンブルドア無き今、誰の助けもかりずに3人の挑戦が続く。
しかし、それぞれの想い、立場、出口が見えず、正解が分からない戦い、3人の関係をめぐって、不協和音が鳴り始める。分霊箱はどこにあるのか?その破壊方法をめぐって、自分の過去やダンブルドアの形見をヒントに出口の見えない戦いが続く・・・。
最終章への期待を裏切らない素晴らしい感動が得られる章。
心に響くシーンが数多くありました。
キーワードは、自然、二人の喧嘩、秘宝でのアニメ。
まず、中盤を通してシーンの中心となる自然でのテント生活。
森、夜の森、川辺、岩場、雪の森など、
今まで森=ダークな生き物がうごめく世界でしかなかった
ハリーポッターの世界が一遍し、
ハリーの住むマグル界でもない、ホグワーツでもない世界。
何も語らず、拒むこともない、先の見えないとても静かな世界が広がりました。
自然そのものも、とても美しくて、雄大。
昼間の壮大さと、夜の静けさに、ランプの光、テントの布。
それらの融合がとても心落ち着き、美しかったです。
どこかファンタジーな世界ばかりだった過去作と比較して、
おそらくCGは使っているのだろうけれど、
どこまでも自然をそのまま使って、
ハリー・ポッターの世界が表現されているところが、とても新鮮でした。
そのシーンの1つであるハリーとロンの喧嘩。
あれは、泣きそうになった。あれは本気の喧嘩。
話し合っても、おそらくはどこへも行けないけれど、
ぶつからなくてはならない互いの相違点。
言っちゃいけないことを言ったとか、そういう次元ではなく、
この戦いに対する想い、自分の価値観や視点の違い。
はたから見ていると、それでも二人の気持ちはわかるけれど、
本人たちは、ぶつからざるを得ない。
そんな切なさが、辛くあったシーンでした。
死の秘宝の解説シーンのアニメには鳥肌が。
黒と影の使い方がとっても素敵。
ハリーポッターの世界を壊さず、あのシーンを入れても違和感なく、
死の秘宝ストーリーを説明するのに多大に貢献していました。
DVDの特典映像では、様々なシーンにおける解説が出てきています。
テントのシーンや、ドビーなどのシーン。
今回の3人の心境や、特撮シーン。
最後の死の秘宝シーンへの解説があり、それらを見ると、
さらにこの映画への愛着が湧き、また観たくなります。
ちなみに、監督は「不死鳥の騎士団」「謎のプリンス」に引き続き、デヴィッド・イェーツです。
*
さて、最終章を楽しみにしていよう!その前に復習しなくては。
自分も過去に陥った罠ですが、これだけ間があいてリリースされているため、
少しは復習しなければ、面白さ、すばらしさがまったく伝わらない気がします。
もはや子供と一緒に、ぱっと観て面白いものではなく、
全体のストーリーを理解しなくては、面白さが半減してしまいます。
(2011/05:DVD)