第五十七候 立冬 末候
新暦 11月17日~21日
意味 【金盞(キンセン)】の花が咲いて香る
※【金盞(キンセン)】をほとんどが「水仙」と説明しています。
【金盞・キンセン】のかぐわしい香りが漂う
金盞(キンセン)は「水仙」と説明されていることが多いようです。
その理由として、別名ナルキッソスで有名なニホンスイセンには、
日本古来の別名が「金盞銀台(きんせんぎんだい)」と呼ばれていたからだそうです。
白い花弁を白銀の盆、山吹色の副花弁を金の杯に見立てて付けられた別名なのです。
しかし、第五十七候で「金盞香ばしい」と言われる「金盞」と言う花はちゃんとあるのです。
それは金盞花、キンセンカです。
キンセンカはキク科の一年草で、日本には室町時代に渡来しました。
極めて耐寒性があり、秋の終わりごろから咲き始め、翌年の春まで次々と咲き続けることから別名「冬知らず」とも。
花色は鮮やかな濃黄色で、秋から咲く古来の一重咲きの宿根草は、
まさにその名のとおり金盞=金の盃そのものです。
また香りも高く、ヨーロッパでは花を食用のハーブとして用い、香水にもなっています。
前述のニホンスイセンの別名が金盞銀台だからと言って、1月~2月に咲く花を11月に咲く花にあてがってしまうのは、無理があるように思えます。

