少しずつ他スタッフにも受容されつつある男性看護師であるが、やはり若い女性患者に関しては男性看護師側としても抵抗がある。
以後の失礼な言い方に関しては先に謝罪する。
通常の高齢者であれば、男性でも女性でも関係ない。こちらは仕事ですから、ここは病院で必要なことですからというテンションで望む。羞恥心を感じやすいケア、例えば陰部洗浄や更衣などは本来、患者に男性ですが良いですか?のような了承をとるよう勧められている。しかし、そのような事を聞いたら断る選択肢を与える可能性があり、先輩や他のスタッフに頼まなきゃいけないのも面倒臭い。僕自身は業務が患者の理由でなくなる訳だから聞くことも多々あるが、面倒臭いのは変わらない。病院の業務は場所により、部屋持ち看護師たるものにその日の担当患者の責任が押し付けられる。担当看護師は結果的に別のスタッフに頼んでもダメな場合もあるし、ずれた時間の分、他の患者の予定も圧迫される。男女平等と言うなら、男性でいいのかと聞く必要があるなら女性も女性でいいか聞くべきだし、そうされている現状はないと感じるとそこに女性社会の現実が見える。
話がそれたが、これが若い女性患者となればは場合が変わる。下心はないが、これらやもっと別の聴診器を当てるなどの医療観察行為に関しても抵抗を感じる。こっちは仕事だのテンションで臨んでも、それを理解してもらえるのか、男性看護師の人間性まで問われたらどうしようと考える。相手の羞恥心よりもそれによる自分がどう見られる可能性があるのかの方が気になる。可愛い子であれば特にである。ということは、やはり下心があるのか?いや、看護っぽく綺麗に言えば、信頼関係の形成のためであり、砕けて言えば多少は仲良くなりたいものなのかもしれない。まあ、そこは男って奴わ‼ってことで勘弁してほしい。病院が時に出会いの場になるということが現実だ。それは、女性看護師も変わらない。
結果としては、羞恥心に配慮しながら女性スタッフに協力をもらいながら対応する。僕自身は仕事だし、ラッキーというような感情には至らなかった。まあ、あまりそうゆう人はいないだろう。そこに興奮するようなことはプロである以上ないだろうし、女性社会に育ったものとして他の男性看護師もあり得ないと考える。だから、安心して病院にかかってもらいたい。